米国株(20日):下落、ダウ平均とS&P500は2週連続安

米株式相場は続落。S&P500 種株価指数は前週に続き週間ベースで下落した。商品安を背景に石 油会社や金属会社の株価が下げた。投資家の間では景気回復が下降 線をたどる可能性が懸念されている。

携帯端末「ブラックベリー」を製造するリサーチ・イン・モー ション(RIM)は下落。モルガン・スタンレーが同社の株式投資 判断を「アンダーウエート」に引き下げた。モルガンSはまた、コ ンピューターのヒューレット・パッカード(HP)の株価予想を引 き下げ、HP はダウ工業株30種平均銘柄の値下がりトップとなっ た。資源大手のフリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴ ールドと油田サービスのシュルンベルジェを中心に資源株が下げ た。

S&P500種株価指数終値は前日比0.4%下落の1071.69。 週間では0.7%下げた。ダウ工業株30種平均は57.59ドル(0.6%) 安の10213.62ドル。週間ベースでも下落し、両指数とも7月2 日以来で初の2週連続安となった。終値ベースでは7月21日以来 の安値だった。

ラッセル・インベストメンツの主任市場ストラテジスト、ステ ィーブン・ウッド氏(ニューヨーク在勤)は、「信頼感が失われて いる」と述べ、「経済統計は失望を誘う内容であり、速報値から修 正された統計の中にはひどいものもあった。市場は成長を求めてい る」と続けた。

S&P500種は4月に記録した年初来の高値から12%下落し た。各社が発表する四半期利益はアナリスト予想を上回っているが、 米景気回復のペースが減速している兆候が示され、投資家はこれを 懸念している。

前日の米株は、失業保険申請件数が昨年11月以来の高水準に 上昇したほか、フィラデルフィア連銀が発表した製造業景況指数も マイナスに落ち込んだのを売り材料に下落。

RIM、HP

RIMは3.5%安。モルガン・スタンレーは、RIMの投資判 断を「オーバーウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。 同社はRIMが他社との競争に伴い、予想より速いペースで市場シ ェアを失う可能性があることを示す兆候が増えていると指摘した。

HPは2.2%下落。モルガンは、株価を引き上げるためにHP はより積極的に株式を買い戻す必要があると指摘し、同銘柄の株価 見通しを56ドルと、従来予想の62ドルから引き下げた。

S&P500種の産業別10指数の中でエネルギー株が1.2%安 と、下げ率最大だった。素材株価指数も安い。この日は銅、金およ び原油はいずれも下落した。ドル上昇に伴い代替投資の魅力が後退 した。フリーポートは1%下げた。

今こそ買い

一方、インターネットベースの顧客管理ソフト販売最大手、セ ールスフォース・ドット・コムは17%高と、S&P500種銘柄の 中で値上がり率トップだった。セールスフォースの第2四半期決算 は、売上高と利益がアナリスト予想を上回った。新規顧客の獲得や 既存顧客からの追加発注などが業績を支えた。

資産家のケネス・フィッシャー氏は、景気減速懸念から株式相 場が下落すると見込まれている今こそ、買いの好機だとの認識を示 した。

米フィッシャー・インベストメンツ(カリフォルニア州ウッド サイド)の会長として350億ドルの資産運用に携わる同氏は、ブ ルームバーグラジオのインタビューで、「誰もが悲観的なときに私 は決して弱気にはならない」と述べ、「非常に悲観的な環境では株 式を保有するというのが私の考え方だ」と語った。

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