8月20日の米国マーケットサマリー:株が続落、ユーロは下落

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2708 1.2823 ドル/円 85.65 85.39 ユーロ/円 108.84 109.49

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,213.62 -57.59 - .6% S&P500種 1,071.69 -3.94 - .4% ナスダック総合指数 2,179.76 +.81 +.0%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .49% +.01 米国債10年物 2.61% +.04 米国債30年物 3.66% +.00

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化 率

COMEX金(ドル/オンス) 1,228.80 -6.60 - .53% 原油先物 (ドル/バレル) 73.46 -.97 -

1.30%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対し5週間ぶり 安値に下落。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのウェーバ ー・ドイツ連邦銀行総裁が、域内経済は年内はECBの支援を必要と しているとの認識を示したことに反応した。

ユーロはスイス・フランに対しては7月1日以来の安値。ウェー バー総裁は、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、年末の 流動性不足を和らげるため、ECBは銀行を支援すべきだと説明した。 円は週間ベースでは主要16通貨中、15通貨に対して上昇の勢いと なっている。世界的な回復鈍化の兆候から、逃避先としての需要が高 まった。

ファン・エック・アソシエーツのポートフォリオマネジャー、エ リック・ファイン氏(ニューヨーク在勤)は、「このユーロの動きは 驚きではない」とし、「出口戦略に関する本格的な議論は2011年1 -3月(第1四半期)になるとのウェーバー総裁の発言はどちらかと 言えばハト派的だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時55分現在、ユーロはドルに対し前日 比0.9%安の1ユーロ=1.2709ドル。一時1.2664ドルと、7月 13日以来の安値を付ける場面もあった。円は対ユーロで1ユーロ= 108円88銭(前日は109円49銭)。一時108円26銭と、7月 1日以来の高値を付けた。ユーロはスイス・フランに対し、1ユーロ =1.3158フラン(前日は1.3233フラン)。一時1.3140フラン を付けた。円の対ドル相場は、0.3%安の1ドル=85円67銭。

◎米国株式市場

米株式相場は続落。S&P500種株価指数は前週に続き週間ベー スで下落した。商品安を背景に石油会社や金属会社の株価が下げた。 投資家の間では景気回復が下降線をたどる可能性が懸念されている。

携帯端末「ブラックベリー」を製造するリサーチ・イン・モー ションは下落。モルガン・スタンレーが同社の株式投資判断を「アン ダーウエート」に引き下げた。モルガンSはまた、コンピューターの ヒューレット・パッカード(HP)の株価予想を引き下げ、HPはダ ウ工業株30種平均銘柄の値下がりトップとなった。資源大手のフリ ーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドと油田サービス のシュルンベルジェを中心に資源株が下げた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.4%下落の1071.68。週間では0.7%下げた。ダ ウ工業株30種平均は57.59ドル(0.6%)安の10213.62ドル。 週間ベースでも下落し、両指数とも7月2日以来で初の2週連続安と なった。

ラッセル・インベストメンツの主任市場ストラテジスト、ステ ィーブン・ウッド氏(ニューヨーク在勤)は、「信頼感が失われてい る」と述べ、「経済統計は失望を誘う内容であり、速報値から修正さ れた統計の中にはひどいものもあった。市場は成長を求めている」と 続けた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債相場が週間ベースで4週連続上昇。2月 以降で最長の上昇局面となった。世界的な景気減速兆候を背景に逃避 需要が高まった。

2年債利回りは過去最低に低下し、10年債利回りは2009年3 月以来の最低となった。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバ ーのウェーバー独連邦銀行総裁の発言が買いを誘った。同総裁はE CBが緊急の融資措置を年末まで維持する必要があるかもしれない と述べた。プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)18 社のうち米国債相場に最も弱気だったモルガン・スタンレーは、米 国債利回りが今年上昇するとの同社の予測が間違いだったことを認 めた。

バークレイズの金利ストラテジスト、マイケル・ポンド氏は 「上昇には勢いがあるようだ」と述べ、「米連邦準備制度理事会 (FRB)が量的緩和を強める可能性もある」と話した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後零時3分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.57%。10年債価格(表面利回り

2.625%、償還2020年8月)は2/32上昇の100 15/32。利回 りは過去5日間に最大で13bp低下、過去4週間では約46bp低下 した。

2年債利回りは前日比ほぼ変わらずの0.48%。一時は

0.4547%まで低下し、過去最低を更新した。30年債利回りは2b p低下の3.63%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は3週間ぶりの大幅安。景気回復減速の 兆しから、投資家が現金を保有するために金など商品や株を売った。

世界的に株価が下落。19日に発表された米新規失業保険申請 が増加し、フィラデルフィア連銀景況指数がマイナスに落ち込んだ ことから、米経済がリセッション(景気後退)に逆戻りしつつある との懸念が高まった。来週発表される米住宅統計はさらに悪化が見 込まれ、日本の輸出額は減少、独景況感も低下したと予想されてい る。商品19銘柄で構成するロイター・ジェフリーズCRB指数は 7月29日以来の低水準まで下げた一方、ドルは上昇した。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズのヘッドデ ィーラー、フランク・マギー氏(シカゴ在勤)は、「金は他のすべ ての商品とともに下げている」と指摘。「株安をきっかけに、換金 目的の資産売却が見られる」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場12月限は前日比6.60ドル(0.5%)安の1オンス=

1228.80 ドルで取引を終了。中心限月としては7月27日以来の 大幅安となった。週間ベースでは1%上昇した。

◎原油先物市場

ニューヨークの原油先物相場は6週間ぶりの安値まで下落。米新 規失業保険申請の増加で、石油の最大消費国である米国で景気回復が 足踏みしているとの懸念が強まった。

原油は一時1.7%安。米労働省が19日発表した14日に終わっ た1週間の新規失業保険申請件数は増加、昨年11月以来の高水準を 記録した。米エネルギー省(DOE)が18日に発表した13日終了 週の在庫統計によると、原油と燃料を合わせた在庫合計は少なくとも 1990年以来の高水準に増加した。

BNPパリバ・コモディティ・フューチャーズのブローカー、ト ム・ベンツ氏は、「米経済統計は弱い内容が続いており、原油は最近 の安値からさらに下げた」と指摘。「在庫は20年ぶりの高水準にあ り、需要の伸びもあまり見込めない。需給要因を考えれば相場はまだ まだ高過ぎる」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前日 比97セント(1.30%)安の1バレル=73.46ドルで取引を終了し た。一時は73.19ドルと、7月7日以来の安値を付ける場面もあっ た。週間ベースでは2.6%下げた。9月限はこの日が最終取引だった。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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