欧州債(20日):独30年債利回り、過去最低-緩和長期化の観測で

欧州債市場ではドイツ30年債 利回りが過去最低を記録した。株安に加え、世界景気の減速を示す経 済データで、緩和的な金融政策は長期化するとの観測が広がったこと が背景にある。

独10年債利回りも過去最低まで下げた。欧州中央銀行(ECB) 政策委員会メンバーのウェーバー・ドイツ連邦銀行総裁は、来年1- 3月(第1四半期)まで待ってからECBは緊急の融資措置を解除す る時期を決定するべきだとの考えを示した。米セントルイス連銀のブ ラード総裁は前日の講演で、米国債の購入拡大が必要となる可能性に 言及した。

この日はギリシャとアイルランド、ポルトガルの国債相場が急落。 ウェーバー総裁がECBの国債購入についてあらためて反対の意向を 示したことが売り材料となった。

クレディ・アグリコルCIBの金利ストラテジスト、ピーター・ チャットウェル氏は、「世界的な見通しがますます曇る傾向が続いて いる」と述べ、「ブラード総裁の発言はこうした水準を当面維持でき る可能性を意味する。利回りをさらに押し下げるような材料が出てき ても驚かない」と続けた。

独30年債利回りは2.888%まで下げた後、ロンドン時間午後5 時14分現在は2.89%となった。同国債(表面利率3.25%、2042 年7月償還)価格は前日比1.555ポイント上げ107.37。

独10年債利回りは一時、前日比5ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)低下し2.263%を付けた。ストックス欧州600指数 はこの日、前日比0.7%安となった。

ギリシャ債利回り

ギリシャ10年債利回りは12bp上昇の10.88%となり、同年 限のドイツ国債に対する上乗せ利回りは851bpと、前日から18b p拡大した。ギリシャ政府は20日、欧州連合(EU)とECBに対 し65億ユーロ(約7100億円)の融資供与を正式に要請した。緊急 融資プログラムに定められた目標を達成したとの評価を受けた措置。

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