ウェーバー氏:次期ECB総裁は「外交官」である必要なし

欧州中央銀行(ECB)政策 委員会メンバーのウェーバー・ドイツ連邦銀行総裁は、外交手腕は次 期ECB総裁に必須の資質ではないとの見解を示した。

ウェーバー総裁は来年に任期が満了するトリシェECB総裁の後 任として最有力候補と目されている。ウェーバー総裁は19日のフラ ンクフルトでのブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、自 身がECB総裁になるのに十分外交的だと思うかとの問いに対し「外 交団では外交的であることが重要だが、中央銀行ではそうではない」 と言明した。

「中銀にとって非常に重要なのは、政策の軸を明確に定めるこ と、そして必要とあらば非外交的な言葉を政府に伝えるのも辞さない ことだと思う」と語った。

ECBが5月に国債購入を決めた際、ウェーバー総裁は反対を公 言した。危機時に政策委員会内の不調和を露呈した行動に、次期EC B総裁として適任なのかという疑問も浮上した。トリシェ総裁の任期 は来年10月31日に終了する。

ウェーバー総裁(53)は次期ECB総裁の候補であるかどうか の言明を避け、独連銀総裁としての責務に集中すると述べた。独連銀 総裁としての「任期が1年半残っている。次の選択肢についてはこの 期間が終わった時点でじっくり考える」とし、「ECBには現在、優 れた総裁がいる。その総裁の任期はまだ1年以上ある。われわれは今 後に控えている金融市場の問題を解決することに集中するべきだ」と 語った。

合意形成の巧みさで知られるトリシェ総裁に対し、単刀直入なと ころがウェーバー氏の持ち味だ。ECBの国債購入については5月 10日の発表からわずか数時間内に、「安定への大きなリスク」との 見解を表明し、決定に反対したことを明らかにした。

ウェーバー総裁はエコノミストらから、ECB政策委員の中でも 最もタカ派と見なされている。19日のインタビューでは「危機のさ なかにあっても、中銀が明確な方針に沿って行動し、物価安定を第一 かつ最優先の目標に据え続けることが非常に重要だ」と語った。

さらに、「尊敬する中銀総裁はポール・ボルカー元米連邦準備制 度理事会(FRB)議長だ」とし、ボルカー元議長を「どう呼ぶにせ よ、外交官でないことだけは確かだ」と述べた。

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