南ア当局:NTT買収のIT企業株にインサイダー取引疑惑

国内通信首位NTTによる、南ア フリカ共和国のIT(情報技術)システム構築大手ディメンション・デ ータ・ホールディングスの買収に関連し、南ア当局は買収発表前の数 日間、ディメンション株がインサイダー取引の対象になったとの疑い で調査する方針だ。

南ア金融サービス当局幹部のアレックス・パスコー氏がインタビ ューで明らかにした。同氏は、証券取引所が合意直前の一部取引に関 心を示しているとした上で、今回の件を「インサイダー取引事件とし て調査を進める」と語った。

ディメンション広報担当のヒラリー・キング氏(ヨハネスブルク 在勤)は電話取材に対し、この件について、20日中にコメントできる かもしれないと語った。NTT広報担当の丸岡亨氏は「事実関係が分 からないのでコメントできない」と述べている。

NTTは7月、ディメンションを10月完了予定の株式公開買い付 け(TOB)で買収し、海外事業の中核とすると発表。TOB価格は 1株当たり120ペンスで、総額は最大21.2億ポンド(約2860億円) の見込み。19日に欧州とオーストラリアの当局から、買収が独占禁止 法規に抵触しないとの承認を得たと発表したばかりだ。

ヨハネスブルク市場でのディメンション株の取引高は、買収発表 2日前の7月13日に今年の平均のほぼ3倍の798万株に膨らみ、株価 終値も前日比4.9%上昇した。翌14日の出来高も年平均の約2倍に達 した。

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