スワップ規制の骨抜き許さず、透明性実現に意欲-米CFTC委員長

【記者:Jesse Westbrook】

8月20日(ブルームバーグ):米商品先物取引委員会(CFT C)のゲンスラー委員長は、大恐慌以後で最も大掛かりな金融規制 改革を実行に移すに当たって、金融市場に対する監視を骨抜きにし ようとするウォール街(米金融街)の動きに米監督当局が屈するこ とはないと強調した。

ゲンスラー委員長は19日、ブルームバーグテレビジョンの番 組「ポリティカル・キャピタル」の司会者、アル・ハント氏とのイ ンタビューで、「ウォール街はこれらの市場を不透明な状態のままに しておきたいと考えているが、議会は透明性が必要だと訴えてきた。 議会の立場は非常に明確であり、われわれもそれに従うつもりだ」 と語った。同番組は週末に放映される。

デリバティブ(金融派生商品)規制を話し合うCFTCと証券 取引委員会(SEC)のスタッフらの会合が20日、ワシントンで 開催される。モルガン・スタンレーとJPモルガン・チェースのほ か、金融業界団体の代表らも会合に出席する。

上院銀行委員会のドッド委員長(民主、コネティカット州)と、 下院金融委員会のフランク委員長(民主、マサチューセッツ州)主 導でまとめられた金融規制改革法「ドッド・フランク法」は、大半 のスワップ取引を取引所で行い、クリアリングハウス(決済機関) を通じて清算することを定め、監督当局にこの徹底を委ねている。

ゲンスラー委員長は、SECと連邦準備制度理事会(FRB)、 連邦預金保険公社(FDIC)が、金融機関やロビイストらとの規 制改革関連の会議の内容を可能な限り率直に開示する方針だと述べ た。FDICは会合の報告をウェブサイトに掲載する計画を既に発 表している。

スワップ取引は主に相対で行われていたため、リスクがさまざ まな企業の間にどの程度波及しているかの把握が難しく、市場の崩 壊に歯止めをかける当局の取り組みを困難なものにした。米投資銀 行、ゴールドマン・サックス・グループのパートナーだったゲンス ラー委員長は、ウォール街の各社は利益を維持する義務を株主に対 して負っており、これがドッド・フランク法のデリバティブ関連条 項についてロビー活動を続ける動機になるとしながらも、「標準化さ れたスワップの透明な取引が実現する」との見通しを示した。

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