仙谷氏:首相と日銀総裁、いつ会うか知らない、意思は疎通

仙谷由人官房長官は20日午前、閣 議後の記者会見で、菅直人首相と日本銀行の白川方明総裁との直接会 談の具体的な日程について言及を避けたが、日銀とはこれまでも必要 な意思疎通をしているとの認識を強調した。

仙谷氏は首相と日銀総裁が来週中にも会談する方向で調整してい ると共同通信が報じていることに関し、「日本銀行とは今までにも、い ろんな形で必要なコミュニケーションを取っているが、具体的にいつ 会談を開くかどうかというのは存じ上げていない」と述べた。

菅首相と白川総裁との直接会談は実現すれば、6月21日以来、約 2カ月ぶりとなる。首相は8月17日夕、官邸で記者団に対し、「これ までも日銀との間ではいろいろな形で必要なコミュニケーションは取 ってきた。今後もしっかりコミュニケーションは取っていきたい」と 述べていた。

政府が検討している追加経済対策について仙谷氏は「すべてこれ からだ。マーケットの状況、あるいは実体経済の状況を、ここはあま りバタバタしないで注視をしていくという姿勢が重要ではないか」と の認識を示した。

円高

一方、外為市場で1ドル=85円台の円高水準が続いていることを 受け、政府・与党内からは日銀に注文をつける発言が出始めている。

玄葉光一郎公務員制度改革担当相(民主党政調会長)は20日、閣 議後の記者会見で、円高について「原因は米連邦準備制度理事会(F RB)と日銀との姿勢の違いなのではないかと認識している」と指摘。 その上で、「FRBは基本的に量的緩和の姿勢を維持したというか、デ フレを防ぐための姿勢を維持している。日銀については、さまざまな 手段があり得るのではないか」と語った。

玄葉氏はまた、追加経済対策について26日に党としての考え方を まとめる方針も示した。

民主党の金子洋一参院議員は18日、ブルームバーグ・ニュースの インタビューで首相と日銀総裁との関係について「本当は最低限、1 カ月に1回、どこかで意思疎通をしておかなければいけないと思う。 日銀法では日銀が政府と意思疎通を取ると書いているが、守られてい ない」と指摘している。金子氏は有志議員約150人でつくる「デフレ から脱却し景気回復を目指す議員連盟」(デフレ脱却議連)の事務局 長。

こうした中、国民新党の下地幹郎幹事長と新党日本の田中康夫代 表は20日午後、国民新党本部で記者会見し、両党が政府に対し、約11 兆円の国費支出を伴う追加経済対策をまとめるよう求めた要望書を提 出したことを明らかにした。「競争力創造のための社会資本整備」(3 兆円)などが柱。エコカー補助金やエコポイント制度を来年12月末ま で延長することも求めている。

田中氏は会見で、政府の経済財政運営について「多くの国民は日 銀との話し合いを含めて、受け身、後手、後手ではないかと懸念して いる」と指摘した。

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