BP流出原油がメキシコ湾で汚染物質に、35キロ超の広範囲-専門家

英BPのメキシコ湾での事故で流 出した原油が35キロメートル余りの範囲に及ぶ汚染物質となり、海 中を移動していることがウッズホール海洋研究所の調査で分かった。

同研究所は19日発表したリポートで、汚染物質は微生物による 分解ペースが「比較的ゆっくり」しているため、数カ月間は深海中に 残留すると予想した。汚染物質にはベンゼンやトルエン、エチルベン ゼンなどの化学物質が含まれているという。

調査チームの研究員、ベンジャミン・バン・ムーイ氏は記者向け 発表で「炭化水素はしばらく残留する可能性がある。したがって、流 出原油は分解される前に油井からかなり離れた所まで運ばれる公算が ある」と指摘した。

汚染物質がどれほどの毒性を含んでいるか専門家らは特定できて いないが、酸素が少なく海洋生物がほぼ生存できない「死の地帯」と はなっていないと判断している。

リチャード・カミリ氏率いる調査チームは5月下旬、水面下に油 の層を検出し、6月19-28日まで標本抽出した。同氏は19日の記 者団との電話会議で6月の作業終了後、汚染物質の現状を把握してい ないことを明らかにした。ハリケーン「アレックス」の接近で、調査 続行が不可能だったという。

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