NY外為:ドル、円、スイス・フランが上昇-米統計悪化で

ニューヨーク外国為替市場では、 ドルと円、スイス・フランが主要通貨の大半に対して上昇。米経済 指標が市場予想を下回ったことを受けて、安全需要が高まった。

この日発表された米新規失業保険申請件数は市場予想を上回 り、米フィラデルフィア地区の製造業景況指数は予想外に低下した。 これに反応し、ドルはユーロに対して上昇。円はドルに対し一時

0.6%高の1ドル=84円90銭を付けた。この日早くは、円高抑制 に向け介入が実施されるとの観測から下げていた。スイス・フラン はドルに対し7カ月ぶり高値に上昇。

MFグローバル・ホールディングスのシニア市場ストラテジス ト、デニス・カジガス氏は「米経済統計の悪化を受けて、他の通貨 からドルへと質への逃避が見られる」と指摘。「リスク回避にやや 傾いている」と加えた。

ニューヨーク時間午後4時40分現在、ドルはユーロに対し前 日比0.2%高の1ユーロ=1.2823ドル。一時は0.4%安まで下げ る場面もあった。円はドルに対し0.1%高の1ドル=85円38銭。 スイス・フランは対ドルで1%上昇。

米株式市場では、S&P500種株価指数が前日比1.7%安とな った。

米労働省が発表した14日に終わった1週間の新規失業保険申 請件数(季節調整済み)は前週から1万2000件増加して50万件。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は 47万8000件だった。

フィラデルフィア連銀景況指数

フィラデルフィア連銀が発表した8月の同地区製造業景況指 数はマイナス7.7と、前月の5.1から大きく低下し、2009年7月 以来の低水準となった。同指数はゼロが拡大と縮小の境目を示す。

バークレイズの通貨ストラテジスト、アループ・チャタジー氏 は「リスクが材料になっている面が強い」と分析。「これらの経済 指標で景気の先行きに対する情報がさらに得られ、全体として弱気 な見通しが強まりつつある」と述べた。

スイス・フランの上昇

スイス・フランはドルに対し、1月19日以来初めて1ドル=

1.03フランを上抜け、一時1.6%高の1.0258フランを付けた。

BNYメロンの為替グループのマネジングディレクター、サマ ルジット・シャンカー氏は「投資家は安全を求め始めており、そう した安全需要が、ここ数週間スイス・フランにある程度安定して買 いが入っている大きな理由の1つだ」と語った。

三菱UFJ銀行は顧客向けリポートで、ユーロの下落を見込ん だ逃避先としてフランを買うよう勧めた。フランは1ユーロ=

1.2000フランまで上昇する可能性があると指摘している。

フランはこの日、1ユーロ=1.3206フランと、7月1日以来 の高値を付けた。

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