不治の肺がん、緩和ケアで寿命延び幸福度もアップ-米総合病院が調査

不治の肺がんと診断され、通常は 死期が近い患者向けとされる緩和ケアを受けた人は、標準的な治療を 受けている人に比べて生活の質が高く、長く生存したことが、米ボス トンのマサチューセッツ総合病院の調査で明らかになった。

米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに 掲載された同調査では、死に備えることで幅広い恩恵が得られること が示された。同病院の緩和ケアチームを月に1回ペースで面談した患 者は、うつ状態になる可能性が半分だったほか、化学療法などの回数 は比較的少なく積極的な治療を受けることは少なかったものの、平均 で2.7カ月長生きした。

同病院の緩和ケアサービス部門責任者代行ビッキー・ジャクソン 氏は「緩和ケアに関するよくある誤解の一つは、これが治療に失敗し 断念することを意味するというものだ」が、緩和ケアを受けた「こう した患者は長生きしただけでなく、生活の質を高め、残された時間を 楽しむことを上手にできた」と指摘した。

米国がん協会によると、米国の今年の肺がん死者数は15万7300 人に上る見通しで、がんの死亡原因でトップとなるという。

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