アジアの中産階級、内需拡大と輸出依存低下に寄与へ-ADB

【記者:Kartik Goyal】

8月19日(ブルームバーグ):アジアの中産階級は内需を押し上 げると同時にアジアの輸出依存を低下させ、世界的な経済危機の影 響を遮断することに寄与する公算が大きいと、アジア開発銀行(A DB)は指摘した。

ADBは電子メールで送付した19日付リポートで、「アジアの 中産階級は今後、その規模や活力を通じてアジアと世界に絶大な機 会を提供する」と指摘。「アジアは輸出主導から内需主導の経済成長 に移行し、2008年の世界的な金融危機のような海外からの悪い衝撃 に対するリスクを減らせるだろう」と分析している。

1日当たり2-20ドル(約170-1710円)の支出が可能な中産 階級の人口はアジアで2008年に19億人と、1990年の5億6500万 人から急増したと、ADBは試算。中産階級が増えることで、アジ アの個人消費は30年までに約8倍の320億ドルと、世界全体の43% に拡大する見通しだ。

ADBのチーフエコノミスト、ジョンワ・リー氏は、アジアの 「新興の消費者は次の世界の消費の担い手となり、米欧の中産階級 が従来担ってきた役割を引き受け、世界経済を再び均衡させる上で 重要な役割を演じることが非常に期待されている」と記している。

ADBによると、中国の中産階級は8億1700万人、インドは2 億 7400万人と続いている。

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