ダイキン:猛暑で通期の業績予想上方修正へ-エアコン好調

世界第2位の空調機メーカー、ダ イキン工業は世界的な猛暑で夏のエアコン販売が好調に推移している ことから、通期(2011年3月期)の売上高や利益の業績見通しを上方 修正する計画だ。岡野進常務執行役員が明らかにした。

岡野氏は19日、大阪市内の本社でのインタビューで、「これほど の暑さは記憶にない。特に欧州と日本で同時に猛暑となるのは初めて ではないか」と指摘し、エアコン販売への「効果は大きい」と語った。

岡野氏によると、猛暑の恩恵を特に受けているのは日本と欧州。 国内の7月の出荷状況はルームエアコンが前年同月比37%増で、業務 用は同17%増だった。欧州もそれぞれ、30%強と10%程度の伸びだ った。日本と欧州向けの製品を生産する滋賀製作所(滋賀県草津市) とチェコの工場ではフル生産が続いており、日本では夏休みを3日間 返上したという。

ダイキンの10年3月期の空調部門の売上高は9086億円で連結売 上高全体の89%を占める。日本と欧州はそのうちの約6割を占める主 要市場。ダイキンは11年3月期の連結純利益を前期比91%増の370 億円、売上高は同13%増の1兆1550億円と予想しているが、岡野氏 は11月9日に予定している4-9月期決算発表の際に「きちんと上方 修正しようということで意思決定した」と明言した。具体的な上げ幅 についてはコメントしなかった。

気象庁気候情報課の及川義教氏によると、地球温暖化やエルニー ニョの影響で6月の世界平均気温は1891年の観測開始以来、1998年 と並んで過去最高だった。7月も第3位だった。日本では7月は前半 に雨が多かったため、それほど平均気温は高くならなかったが、8月 に入っても暑い日が続き、「今月分はまだ集計していないが、相当高 い記録が出るのではないか」と話している。

クレディ・スイス証券の丸山俊リサーチアナリストは「百年に一 度の猛暑」と題した7月23日付のリポートで、「今年は日本国内にと どまらないで特に中国・アジア地域の猛暑が厳しい」と指摘した上で、 猛暑関連銘柄として同地域に収益基盤を有するダイキンとアサヒビー ルが「猛暑の恩恵を受ける可能性が強い」と指摘していた。

この日、前日比小幅安で取引を開始したダイキン株は、午後1時 すぎの上方修正の報道を受け急騰。一時、前日比110円(3.6%)高 の3175円まで上昇したあと、3165円で取引を終えた。

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