今年の資源M&Aは過去最高か-BHPのポタシュ買収など

世界最大の鉱山会社、英・オース トラリア系のBHPビリトンがカナダの肥料メーカー、ポタシュに対 して400億ドル(約3兆4300億円)規模の敵対的買収を仕掛けたこと で、今年の天然資源業界の企業の合併・買収(M&A)は過去最高に 達する勢いを見せている。

ブルームバーグの集計データによると、鉱山会社や石油会社、化 学品メーカーなどの資源・素材企業が年初以降に発表したM&Aの総 額は3620億ドル。このペースが続けば年間では、これまでの最高だっ た2007年の5760億ドルを上回ることになる。資源関連は今年のM& A全体(1兆2600億ドル)の28%を占めており、過去10年の平均シ ェアの2倍の水準だ。

BHPやベダンタ・リソーシズ、アパッチは低金利を活用して全 額現金による買収を進め、探査から始めるよりも低コストで埋蔵資源 を獲得している。資源会社のバリュエーション(株価評価)が商品相 場ほど急速に回復していないことも背景にある。モルガン・スタンレ ー世界指数を構成するエネルギー業界指数は09年の底から39%上昇。 一方、原油相場は2倍以上になっている。

ラザードの元バンカーで現在はコンパス・アドバイザーズのシニ アパートナー、フィリップ・キービル氏はインタビューで、「商品価格 は回復しており、天然資源各社は自信を取り戻している」と述べ、「他 社が既に発見したものを買う方が合理的である場合が多い。融資が干 上がっていたここ2年間にはそのような買収は実現しなかったが、状 況は変わりつつあるようだ」と指摘した。

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