スウェーデンなど北欧3カ国で住宅市場悪化の恐れ-二番底懸念も

欧州で最も力強い景気回復を 遂げている地域の1つである北欧のスウェーデンとフィンランド、ノ ルウェーでは、住宅価格が下落する可能性があり、3カ国の経済は回 復軌道を外れ、リセッション(景気後退)に逆戻りする恐れが出てい る。

巨額の債務を抱える借り手の20%が可処分所得の最大46倍 の債務負担に苦しむ中で、スウェーデンの不動産価格は下がる可能性 があると、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は指 摘する。ノルウェー中央銀行は低金利が融資と不動産市場を過熱させ る恐れがあるとの認識を示し、フィンランド当局は国内の住宅市場に バブルが発生しつつある公算が大きいとみている。

3カ国では昨年、景気が後退し、失業率が急上昇したにもかか わらず、住宅価格は上昇。エコノミストが現在、是正の必要性を指摘 する経済の不均衡が生じた。スウェーデンでは金利上昇により一部の 借り手が破産に追い込まれる可能性があると、RBSはみている。

フィンランドとノルウェーでは住宅ローンの約95%が短期金 融市場の金利水準に沿っており、スウェーデンの住宅ローンの約 60%が変動金利を基にしている。それに対して、ドイツの住宅ロー ンは90%が固定金利だ。これは、昨年の過去最低の金利の影響が欧 州で最も速いペースで浸透した地域が北欧だったことを意味している。

二番底

スウェーデンの住宅価格は5-7月に年率7%値上がりし、ノ ルウェーの住宅価格は2008年末から今年6月末までに19.6%上 がった。フィンランドの中古住宅価格は4-6月(第2四半期)に前 年同期比10%上昇。1-3月(第1四半期)の上昇率は過去最高の

11.4%だった。

RBSの北欧担当チーフエコノミスト、ペール・マグヌスン氏 は住宅価格が「20%下がれば、恐らく二番底を引き起こすかその深 刻化につながるだろう」と予想。「世界の景気動向が悪化しつつある なか、二番底はいかなる場合にも起こり得る」と述べた。

スウェーデン中央銀行の推定では、同国の家計部門の債務の可 処分所得に対する比率は昨年末までに167%と、10年前の104% から上昇。フィンランド中銀によれば、国内の同比率が昨年末時点で 107%と、2000年の65%から上昇した。ノルウェー中銀は、同国 の比率が年末までに197%と、05年を14.5%上回ると予想してい る。

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