米GMが再上場へ、公的救済から1年でIPO申請

米自動車メーカー、ゼネラル・モ ーターズ(GM)は新規株式公開(IPO)を申請した。GMは公的 救済を受けて1年後に再上場を果たすことになる。

米政府が株式の61%を保有するGMは、18日の米証券取引委員会 (SEC)への届け出で、IPOの株数や価格レンジは明らかにしな かった。GMは普通株の新規発行はせず、IPO実施とともに優先株 を発行する。届け出によると、米財務省は保有するGM普通株の一部 を売り出す。

GMのエド・ウィッテーカー最高経営責任者(CEO)は、政府 が過半数株式を握る公的管理から脱するための取り組みを推し進めて きた。GMは09年6月の経営破たん後、公的資金500億ドルを受け取 った。事情に詳しい関係者1人が先週明らかにしたところによれば、 GMのIPO規模は最大160億ドル(約1兆3700億円)となる可能性 がある。同社は不採算の欧州部門の立て直しと02年以降毎年市場シェ アを失ってきたブランドの再構築を図っている。

ハンティントン・アセット・アドバイザーズ(シンシナティ)で 133億ドルの資産運用に携わるピーター・ソレンティーノ氏は「GM が正当性を取り戻し、民間企業として存続可能だと証明することが重 要だ」とした上で、「これにより、GMの製品を否定する理由がなくな る」と指摘した。

事情に詳しい複数の関係者は、GMが11月にIPOを実施する可 能性があると述べていた。また、IPOの目標は財務省が保有する3 億400万のGM株の5分の1を放出し、政府の持ち分を50%未満に引 き下げることだと6月に指摘した関係者もいた。

米史上2番目の規模のIPOに

米財務省はこの日、GMのIPOで保有株をどれだけ放出するか を決定する権利は同省が保持するとの声明を発表した。

オバマ政権の米自動車業界再建策に関して財務省のアドバイザー を務めたスティーブン・ラトナー氏は、ブルームバーグテレビジョン の番組「ストリート・スマート」のインタビューで、「財務省は高い価 格を希望するだろうし、またそうすべきだが、後で再び売り出しを行 い、持ち分を引き続き減らせるようGM株が堅調に推移することを望 むだろう」と語った。

GMのIPOは、米企業のIPOとしては2008年3月のビザ (197億ドル)に次ぐ史上2番目の規模になる見通しだ。

ウィッテーカーCEO(68)は、9月1日付でCEOを、12月31 日付で会長職をそれぞれ退任し、両職とも取締役でカーライル・グル ープのマネジング・ディレクター、ダン・アカーソン氏が引き継ぐと 先週発表した。

NYSEとトロント証取に上場へ

SECへの届け出によると、IPOの共同主幹事はモルガン・ス タンレー、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ(BO A)、シティグループ。そのほかの引受会社はバークレイズ、 クレディ・スイス・グループ、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックス・ グループ、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ、UBS。

GMの普通株はニューヨーク証券取引所(NYSE)とトロント 証券取引所に上場する。優先株は将来、普通株に転換可能。転換価格 は特定されていない。優先株の発行は、IPOでの普通株売り出し完 了が条件となる。優先株発行によって調達した資金は一般的業務目的 に充てられるという。

事情に詳しい関係者2人が17日に明らかにしたところによれば、 優先株発行が検討されることになったのは、優先株が債券と株式の特 徴を持ち合わせ、ヘッジファンドや新たな投資家を呼び込めるためと いう。

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