伊藤忠:石炭取扱量を倍増の2400万トンへ-中国、インド市場を開拓

伊藤忠商事は中国やインド向けなど 石炭の3国間取引を拡大する。モンゴルやアフリカなどで新規権益の取 得を目指し、豪州に集中していた石炭権益を分散化して新興国での需要 増に対応する。2015年度に取扱量を現在の倍となる2200万-2400万ト ンにまで引き上げ、そのうちの約半分を3国間取引が占める見通しだ。

川口浩一・石炭部長が18日、ブルームバーグ・ニュースの取材で 明らかにした。「これまで日本市場を基軸としてきたが、今後は中国や インドなど海外市場も開拓していく」との考え。伊藤忠の現在の石炭取 扱量は年間1100万-1200万トン。日本向けの輸入が中心で3国間取引 は1割程度にとどまる。

中国は石炭の純輸入国に転じ、インドでも需要が急増している。3 国向け取引を拡大するためにも、現在権益を保有している豪州とインド ネシア以外の地域での新規権益の取得を目指す。モンゴルやモザンビー ク、ロシアなどでの権益取得を狙っており、例えばモザンビークからは インド向けに供給することを視野に入れている。

伊藤忠の現在の石炭の持ち分権益は年間800万トン。15年度には 1500万トンに拡大する計画。4月にはモンゴル産石炭を中国に輸出して いるウィンズウェー・コーキング・コール(英領バージニア)と提携し たほか、インドには専門の担当者を配置した。

今月には豪アストン・リソーシズの株式2.75%を取得し、同国で開 発計画中のモールス・クリーク炭鉱の権益取得に関して独占交渉権を得 た。同炭鉱は2012年に年間300万トンで生産を始め、14年に1100万ト ンに拡大予定。川口部長は権益について「2-3割は取得したい」とし た上で生産する高品位の一般炭や原料炭を日本のほか、韓国や中国、イ ンドなどに供給する考えを示した。

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