8月18日の欧州マーケットサマリー:株が下落、独独国債は上昇

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2873 1.2885 ドル/円 85.36 85.53 ユーロ/円 109.89 110.19

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 257.60 -.87 -.3% 英FT100 5,302.87 -47.68 -.9% 独DAX 6,186.31 -20.09 -.3% 仏CAC40 3,647.93 -15.20 -.4%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .65% -.02 独国債10年物 2.35% -.02 英国債10年物 3.03% -.04

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,218.00 -8.00 -.66% 原油 北海ブレント 76.03 -.90 -1.17%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は5営業日ぶりに下落。エネルギー株が下げの中心と なった。風力タービン製造最大手、デンマークのベスタス・ウインド・ システムズが売上高見通しを下方修正したほか、世界最大の鉱山会社、 英・オーストラリア系のBHPビリトンがカナダの肥料メーカー、ポタ シュに400億ドル(約3兆4200億円)規模の敵対的買収を仕掛けた ことが材料視された。

ベスタスは23%安。BHPビリトンはポタシュの株主に対し、 1株につき現金130ドルでの買い取りを提案したことを手掛かり に3.4%下げた。また、英資産運用会社ヘンダーソン・グループは

4.9%安。同社が発表した1-6月(上期)決算は利益がアナリス ト予想を下回った。

ストックス欧州600指数は前日比0.3%安の257.6と、4月 に付けた年初来の高値を5.3%下回る水準で取引を終了した。欧州 政府による財政赤字削減が難航するとの懸念に加え、米景気回復が 足踏みしているとの見方が背景にある。

バンク・ジュリアス・ベアの世界調査戦略責任者クリスチャ ン・ガティカー氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビュー で「夏場であること、また債券市場で新規発行が活発化しつつある ことを考慮すれば、戦略上、急いで株に向かう必要はない」と述べ、 「当面は現金保有という手もある」と続けた。

スイス最大の生命保険会社、スイス生命は7.9%高。同社の1 -6月(上期)決算は、純利益が前年同期比で89%増加した。コ スト削減と、傘下の独AWDホールディングの業績回復が寄与した。 純利益は2億6800万スイス・フラン(約220億円)と、ブルーム バーグが集計したアナリスト7人の予想平均2億1900万スイス・ フランを上回った。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ30年債利回りが過去最低を記録した。この 日実施された独10年債入札では落札利回りが少なくとも10年ぶりの 低水準となり、世界景気の回復失速への懸念が高まる中、需要が持続し ていることを示した。

独2年債相場も上昇。予算関連文書でドイツの今年の債券発行 額が当初予定を下回ることが示されたことも要因だった。ポルトガ ル国債相場も高い。この日の国債入札で調達額が当初予定を上回っ たことが手掛かり。また、米10年債利回りが1年5カ月ぶり低水 準にとどまったほか、日本の10年債利回りは7年ぶり低水準とな った。この日の欧州株は下げた。

ウニクレディト(ミュンヘン)の債券ストラテジスト、コー ネリアス・パープス氏は、「利回り低下が需要後退につながる兆候 はまったくない。債券市場はL字型の景気低迷に備えつつある」と 語った。

ロンドン時間午後5時現在、独30年債利回りは前日比3ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.99%。一時 は過去最低となる2.957%まで下げた。同国債(表面利率

3.25%、2042年7月償還)価格は0.67ポイント上げ

105.22。独2年債利回りは2bp低下し0.65%。

2020年7月償還のドイツ国債(表面利率3%)の利回りは

2.32%と、前日を4bp下回った。この日実施された10年債 (表面利率2.25%)入札の落札利回りは2.35%だった。

◎英国債市場

英国債相場は上昇。2年債利回りは過去最低を記録した。株安に伴 う質への逃避で買いが入った。

2年債利回りは一時、0.665%まで低下し、ブルームバーグがデ ータ集計を開始した1992年以来の最低を付けた。

10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下の3.03%。2009年3月20日以来の低水準となる

3.01%まで下げる場面もあった。同国債(表面利率4.75%、2020 年3月償還)価格は0.28ポイント上げ114.14。

この日の英株式相場は5営業日ぶりに下落。指標のFT100種 指数は前日比0.9%安となった。

イングランド銀行(英中央銀行)が18日発表した5日に開かれ た金融政策委員会(MPC)の議事録で、MPCメンバーが緊急的な 刺激策の拡大と引き揚げの双方について検討したことが明らかになっ た。アンドルー・センタンス委員は過去最低の政策金利の引き上げを 3カ月連続で主張した。

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