投資家は米国株の保有縮小、米景気へ懸念強める-BOAメリル調査

ファンドマネジャーは今月、米経 済が減速する可能性を踏まえ、米国株の保有を2008年以来の低水準に まで減らした。バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチ・グ ローバル・リサーチの最新調査で明らかになった。

同調査によれば、回答したファンドマネジャー(運用資産総額約 5130億ドル=約43兆8000億円)のうち差し引き14%が米国株を「ア ンダーウエート」とした。7月は7%が「オーバーウエート」として いた。今月に入り新興市場や欧州、英国の株式が選好されているとい う。

米連邦準備制度理事会(FRB)は10日の連邦公開市場委員会(F OMC)声明で、経済の回復ペースがこれまでの想定よりも「緩やか」 なものになる公算が大きいと表明。これを受け、先週の米S&P500 種株価指数は3.8%下落し、過去1カ月余りで最大の週間下落率とな った。世界の株式時価総額はFOMC声明発表以後、約1兆9000億ド ル縮小した。

BOAメリルの欧州株ストラテジスト、パトリック・ショビッツ 氏(ロンドン在勤)は17日のロンドンでの記者説明会で、「世界的な 成長の懸念材料として明らかに米国が焦点となっている」と指摘。「一 方、新興市場は長期成長シナリオのベースとなっている」と語った。

同調査によると、向こう1年に世界の成長が一段と加速すると回 答したのはわずか5%。3カ月前の調査では42%だった。ただ、78% はリセッション(景気後退)への逆戻りを予想していない。

BOAメリルのチーフ世界株式ストラテジスト、マイケル・ハー トネット氏(ニューヨーク在勤)は「投資家が抱く悲観論の重点は中 国・欧州から日米に移った」と述べ、「投資家は明らかに警戒を続けて いる。それだけに米国の成長や財政政策に関する好ましいニュースが 出れば良いサプライズになるだろう」と付け加えた。

同調査はBOAメリルが8月6-12日にファンドマネジャー187 人を対象に実施した。

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