【テクニカル分析】長期金利は月央以降に低下基調、8月は0.8%台も

JPモルガン証券の山脇貴史チー フ債券ストラテジストは日本の長期金利について、新年度入りした4 月以降はいずれも月末に向けて低下基調をたどったことに着目してお り、「今月末には0.8%台に低下する可能性が高い」とみている。

長期金利の指標とされる新発10年国債の利回りは、4月からの4 カ月間に月初は比較的に高く推移するものの、月央からじりじりと水 準を切り下げるパターンを繰り返している。山脇氏は、月初には米国 の雇用統計発表や日本の10年国債入札といった注目材料が続くため、 どうしても買い手控えの中で金利が上がりやすく、逆にこうしたイベ ント通過後に需要が膨らむことが金利低下を促すと説明した。

実際、月間の最高水準を付けたタイミングをみると、大型連休の あった5月こそ12日にずれ込んだものの、それ以外では10日までの 早い時期に到達していた。一方、最低水準は4カ月すべてで20日以降 に付けており、4月と6月はいずれも月末の30日となった。

また、この間の長期金利の月間最高と最低の格差は平均して15 ベーシスポイント(bp)程度だった。最近の月間推移のパターンを踏 まえると、8月は3日に付けた1.065%が最高になる可能性が高く、 山脇氏は過去4カ月のスプレッドを単純に当てはめると今月の最低は

0.915%程度ということになると読む。

一方、4月を起点に10年債利回りの下限を結ぶトレンド線を延ば すと、8月後半には0.8%台に水準が切り下がっている。山脇氏は、 日米の景気減速といったファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件) 面の材料に加えて、今月末は債券インデックス(指数)が伸びるなど 需給面の要因からも金利が下がりやすいと言い、「10年債利回りが一 時的に0.88%程度まで下振れてもおかしくない」との見方も示した。

0.8%台は2003年8月以来、7年ぶりの低水準となる。

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