ドイツ証:日本株業務拡大へ-大和の村木正雄アナリスト採用

ドイツ銀行グループのドイツ証券は 証券・保険業界担当の有力アナリストとして知られる村木正雄氏を採用 する。日本の株式関連業務を拡大する計画の一貫で、9月1日付でディ レクターとして迎え入れる。

村木氏(34)は、大和証券キャピタル・マーケッツのアナリストと して日経ヴェリタスのランキングで3年連続の同業界担当トップだっ た。ドイツ証調査本部長のオーランド・フォークスマネージング・ディ レクターによれば、アナリストの採用は今年3人目で、今後1年で他業 界も含めカバレッジを現在の224銘柄から92社増やす方針という。

日本では欧米金融機関が日本企業の株式業務を拡大する動きが活 発で、仏BNPパリバは4月にベルギーKBCグループの東京拠点から アナリストやセールストレーダーなど20人超を採用した。米バンク・ オブ・アメリカ(BOA)は調査企業を年内に13%増やし360銘柄まで 拡大する方針が明らかになっている。

ドイツ証のフォークス氏はブルームバーグ・ニュースとのインタビ ューで、「日本株リサーチにおいてトップの外資系ブローカーを目指し ている」と抱負を語った。

日本は「パワーハウス」

ドイツ証では5月に元クレディ・スイス証券の大谷洋司氏を住宅・ 不動産・建設セクターのアナリストとして採用、6月には野村証券出身 の森脇崇氏を自動車部品セクターのアナリストに起用した。村木氏の入 社で同社のシニアアナリストは18人から21人に増加する。

日本経済は4-6月期の国内総生産(GDP、1兆2883億ドル) が初めて中国(1兆3369億ドル)に抜かれた。ドイツ証グローバル・ マーケッツ・エクイティ本部長のブランドン・ギンズバーグ氏はブルー ムバーグの取材に「日本が第2位の経済大国でも第3位でも、ドイチェ は日本をとても重要なマーケットと位置付けている」と述べた。

ギンズバーグ氏はその上で「日本は依然としてパワーハウスであり 巨大な経済であり、世界で最も大きいと言える巨大な貯蓄のプールがあ る」と指摘。GDP規模が逆転しても、日本へのコミットメントは変わ らないと言明した。日本には約1500兆円の個人金融資産がある。

村木氏は1999年に慶應義塾大学(総合政策学部)卒業後、大和総 研に入社。2001年から05年まで米国に赴任し、銀行、投資銀行、保険 の調査を担当していた。ドイツ証(日本)の業績は10年3月期が23億 円の黒字。その前の期は438億円の赤字だった。従業員数は3月末現在 949人と1年前の1048人から減少している。

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