欧州の国債保証コストが低下-国債入札好調でソブリン債危機懸念後退

17日のクレジット・デフォルト・ スワップ(CDS)市場で、欧州の国債保証コストがアイルランドを 中心に低下した。国債入札に対する旺盛な需要を受け、欧州ソブリン 債危機が悪化するとの懸念が和らいだ。

CMAデータビジョンによれば、アイルランド国債のCDSスプ レッドは1年5カ月ぶりの高水準から低下。30.5ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)下げて272.5bpとなった。スプレッドの 低下は10営業日ぶりで、6月9日以来の大幅な下げだった。

アイルランドは17日実施した国債入札で合計15億ユーロ(約 1650億円)を調達。2014年償還の国債入札では応札倍率が5倍強に達 した。景気減速で欧州債務危機が深刻化するとの懸念から、債券投資 家はこの日実施のアイルランドとスペインの国債入札で購入を手控え るとの観測が高まっていた。

ソシエテ・ジェネラルのクレジットストラテジスト、スキ・マン 氏(ロンドン在勤)は、「入札の成功が市場を動かしている」と述べた 上で、「資金調達がうまくいかないと不安視されていたが、市場の懸念 が間違っていたことは明らかだ」と語った。

CMAによると、国債15銘柄のCDSスプレッドで構成するマー クイットiTraxx・SovX西欧指数はほぼ6週間ぶりの高水準 から低下。6bp下げ135.5bpとなった。

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