スペインとアイルランド、借り入れコスト低下-政府証券入札実施

スペインとアイルランドが実施し た政府証券入札で平均落札利回りが前回入札を下回り、借り入れコス トが低下した。財政赤字の削減に両国が苦戦するとの懸念は後退して いる。

スペイン当局が17日に公表したデータによると、同国は12カ月 物と18カ月物証券を計55億ユーロ(約6060億円)発行。需要拡大 に伴い、平均落札利回りは7月の前回入札時を下回った。アイルラン ド国債管理庁のデータによれば、同国は2020年10月償還の国債(表 面利率5%)を10億ユーロ発行し、平均落札利回りは5.386%と、 7月の前回入札時の5.537%から低下した。

アイルランドとスペインはともに財政赤字削減に向け財政緊縮策 を実施している。欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会の5 月のデータによると、財政赤字の昨年の規模はアイルランドがユーロ 圏で最大、スペインが3位となっている。スペイン財務省は7月28 日、1-6月(上期)の財政赤字が対国内総生産(GDP)比で2.83% と、前年同期の3.76%から縮小したと発表した。

バークレイズの債券ストラテジスト、ジュゼッペ・マラフィーノ 氏は、「この1カ月半でユーロ圏周辺国に対する市場のセンチメントは 改善した。これが要因となって、スプレッドは6月に記録した高水準 から縮小した」と分析。「スペインは金融業界の改善策を幾つか実施し、 これが市場に寄与している。この日の入札の需要は極めて良かった」 と述べた。

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