ミネアポリス連銀総裁:FOMC決定受けた投資家の懸念は「見当違い

米ミネアポリス連銀のコチャ ラコタ総裁は、10日発表された米連邦公開市場委員会(FOMC) の声明について、米経済は考えていたよりも悪い状態にあるという 不正確な見方を投資家に抱かせた可能性があるとの認識を示した。 その上で、景気は「緩やかな」回復が続いているようだと指摘した。

コチャラコタ総裁は17日、ミシガン州マルケットで講演。講 演テキストによると、FOMCが決定した住宅ローン担保証券(M BS)の償還金を米国債に再投資する方針について、「私が予想し ていたよりも金融市場への影響は大きかった」と言及。「FOMC の決定により投資家は米国の経済状態が自身の想像よりも悪いとの 見方を抱いた、というのが私個人の解釈だ。私に言わせれば、この 反応は見当違いなものだ」と述べた。

FRB政策当局者の中で先週のFOMC決定後に発言するのは 同総裁が初めて。

ノーザン・ミシガン大学での財界首脳を対象とした講演で、 「実質GDP(国内総生産)やその構成要素、失業、インフレとい った公表されたデータから、FOMCの決定は予想されていた部分 が大きい」と説明。「経済の現状についてFOMCの決定や声明か ら得られる新たな情報はないというのが私の考えだ」と語った。

「緩やかな」回復

米経済については、「緩やかな」回復局面にあるようだと指摘。 同総裁は成長率について、今年後半は約2.5%、来年はほぼ3%を 見込んでいる。ただ企業はなおも望ましい労働者を見つけることが できず、また労働者も希望する職に就けていないと述べた。

労働市場は「憂慮すべき」状況にあり、金融政策による追加刺 激に反応する可能性は低いとの見方を示した。

コチャラコタ総裁は、「この問題の解決に向けて米連邦準備制 度理事会(FRB)にできることが多くあるとは考えづらい」とし、 「金融刺激策は、製造工場が新たに労働者を雇いたいと思える状況 を作り出した。だが、FRBは建設業の労働者を製造業の労働者に 変える手段は持ち合わせていない」と言及した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE