米独仏英格下げへ距離縮小、Aaaは維持へ-ムーディーズ

米格付け会社ムーディーズ・ インベスターズ・サービスは、米国と英国、ドイツ、フランスがそれ ぞれに付与されている最高格付けを維持できる公算は大きいとの見方 を示した。欧州のソブリン債危機の教訓として、財政赤字と債務の削 減に取り組んでいることを理由に挙げた。ムーディーズが17日、リポ ートを発表した。

同リポートの共同執筆者であるアレクサンダー・コッカーベック 氏は17日のインタビューで、「いずれの国も『Aaa』の格付けは 安泰だが、4カ国に対する圧力はこれまでよりも若干強まってい る」と述べた。同氏は赤字削減策に伴う世界経済成長への影響で 4カ国の「格下げ至る道のり」が縮まったとしながらも、いずれも 「Aaa圏内にはとどまる」との見解を述べた。

4-6月(第2四半期)にデフォルト(債務不履行)の瀬戸際に 立たされたギリシャの債務問題を発端に、ユーロの存続を脅かすほど の債務危機が広がり、3年前に始まった世界的な金融混乱を再燃させ た。欧州の重債務国はそれ以来、予算管理能力を市場に証明するため、 緊縮財政を断行している。

ムーディーズは、新興市場国からの輸出需要は経済成長の加速 を促すほど十分ではないことから、一連の緊縮財政は「不均衡かつ潜 在成長率を下回る経済成長を長期化させる可能性がある」と指摘した。

英政府は戦後最大の予算削減を進めている。キャメロン政権が発 足した5月以来、英10年債利回りは80ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下し3.053%となった。

ムーディーズは米国について、「極めて高い資金調達能力ととも に、長期的に財政状況を好転させる著しい調整能力を有している」と 評価した。

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