欧州債:独10年債下落、利回り過去最低から上昇-周縁国入札が好調

欧州債市場ではドイツ10年 債相場が下落。同利回りは過去最低まで下げた後、上昇に転じた。欧 州の周縁国が実施した国債入札で、これら諸国の国債に対する投資意 欲が示されたことを背景に、域内で最も安全とされるドイツ国債への 需要が後退した。

この日のアイルランド国債相場は上昇。同国は15億ユーロ相当 の国債を入札した。スペインは国債を55億ユーロ発行した。一方、 ドイツ国債相場は5営業日ぶりに下落。ドイツの欧州経済研究所セン ター(ZEW)の17日発表によると、8月の同国の現状指数はアナ リスト予想を上回る伸びとなった一方、景況感指数は1年4カ月ぶり 低水準に落ち込んだ。

WestLBの債券ストラテジスト、ミヒャエル・レスター氏 (デュッセルドルフ在勤)は、「ドイツ国債相場が若干下げた一方で、 周縁国の国債相場は堅調に推移した。アイルランドの資金調達力とそ の能力が悪化していないようだと市場関係者が安堵(あんど)したか らだ」と述べた。「ZEWの指標は若干まちまちの内容だったが、上 値余地が限られているとの見方から、市場参加者は利益確定の機会と とらえている」と続けた。

ロンドン時間午後4時5分現在、独10年債利回りは前日比3 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.36%。同国 債(表面利率3%、2020年7月償還)価格は0.30ポイント下げ

105.56。一時は2.322%まで下げ過去最低を記録した。独30年国 債利回りも過去最低の3.001%まで下げる場面があった。

アイルランド政府は2014年償還と20年償還の国債をそれぞれ 発行した。この日の調達額は目標レンジの10億-15億ユーロの上 限。国債入札の結果は、アングロ・アイリッシュ銀行などの国内銀行 への支援コストが膨らむとの懸念が和らいだことの表れと見られてい る。

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