【今日のチャート】円高で日本企業の海外設備投資が急加速か-35%増

円相場が対ドルで15年ぶりの 高値を付け、日本企業の海外設備投資を促進させそうだ。これは、 すでに減速している国内経済の一段の弱体化につながる可能性があ る。

今日のチャートは、日本政策投資銀行が8月に発表した統計を 基に、2010年度(10年4月-11年3月)の日本企業の海外での設 備投資(緑の線)が全産業で前年比35.1%増と3年ぶりのプラスに 転じる見通しを示している。一方で、国内向け(青の線)は同3.9% 増にとどまる見込み。各暦年末と16日の円の対ドル相場(赤い棒グ ラフ)も表示した。

円は過去3カ月でドルに対して8%上昇。2008年9月のリーマ ン・ブラザーズ・ホールディングスの破たん以降では23%高となっ ている。BNPパリバ証券の白石洋エコノミストは、円の上昇によ って海外設備投資が加速するだろうと指摘する。

白石氏は「企業収益が急速な回復を見せる中で、国内の設備投 資需要がなかなか強まらない背景には、リーマンショック以降の円 高の進展により、企業が海外生産拠点の拡充・新設に主眼を置いて いるということがある」と述べた。

16日に発表された4-6月(第1四半期)の設備投資は過去3 四半期で最も低い伸び。また、先週発表の機械受注統計では、日本 企業の子会社も含む、海外からの機械受注を示す外需が、国内のコ ア受注を上回り、企業が海外での設備投資を増やしていることを示 唆している。

(チャートを保存するには、ここをクリックしてください)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE