世界経済の回復の足取りは順調-テンプルトンのモビアス氏

世界経済の景気は回復の足取りが かなりしっかりしており、日本と米国の回復鈍化にもかかわらず、途 上国の成長に支えられ、加速する可能性がある。テンプルトン・アセ ット・マネジメントのマーク・モビアス会長が語った。

2009年3月に新興市場の強気相場を予想したモビアス氏は、BR ICsと呼ばれるブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国のほか、 トルコと南アフリカ共和国も景気回復のけん引役になるとの見方を示 した。21の途上国で構成されるMSCI新興市場指数は09年3月2 日に底打ちして以来2倍の水準に上昇している。

モビアス氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、流 動性の増加に支えられ、米国を含む先進国はいわゆる景気の二番底を 回避できると予想。「米国以外の諸国は米国とは別方向に動いている」 と指摘、「数字は今後ますます好転する」との見通しを示した。モビア ス氏は340億ドルを運用している。

モビアス氏は4-6月(第2四半期)の経済成長率が10.3%に減 速したものの、国内総生産(GDP)規模で日本を抜いて世界2位に 浮上した中国については、「中国経済成長率が10%から8%に減速し たとしても、さほど悪くはない」と述べ、「5%に低下すれば心配する だろう」と付け加えた。

中国株

同氏はさらに、「二番底に陥らないとすれば、強気相場は持続する と引き続き考えられる」とし、「バリュエーション(株価評価)は09 年初めや08年末と同様に合理的でない水準だ。投資機会は見いだせる。 だがそれほど簡単ではない」と語った。

モビアス氏によると、テンプルトン・アセットは中国投資で、同 国経済が輸出主導から内需主導にシフトしていることの恩恵が企業業 績に反映されていることを理由に、消費株と製造業株を「選別的」に 物色している。不良債権の増加見通しのため、中国銀行株には「過度 に関心はない」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE