FRBの米国債購入、今後1年間に3000億ドル超も-アナリストの見方

米連邦準備制度理事会(FRB) は金融システムからの資金流出を防ぐため、17日から米国債購入を再 開する。それに伴い、FRBが米国債の最大の買い手に再浮上する可 能性が高い。

JPモルガン・チェースのストラテジストらは、FRBが今後1 年間に購入する米国債は約2840億ドル(約24兆2500億円)に達し、 5月までの1年間に日本と中国が購入した合計額を上回ると予測して いる。クレディ・スイス・グループのアナリストらも、FRBの購入 額が3070億ドルに上り、470億ドルは政府機関債の償還金を利用した 購入になると予想している。

FRBは住宅ローン関連証券の償還金を利用して、償還期限が 2014-16年の米国債を17日に、16-20年の米国債を19日にそれぞれ 購入する。FRBは09年3-10月に米国債の最大の買い手だった。 借り入れコストの低位維持や住宅市場てこ入れを後押しするため 3000億ドル相当を購入していた。

プライマリーディーラー18社の一角である野村ホールディング スの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャルべス氏は、「FRBの措置 は利回りを新しいパラダイムにシフトさせた」と指摘。FRBの購入 によって米国債の大規模な売りは制限されることになる見通しで、「F RBは利回りレンジを小幅に維持しようとしている。10年債利回りは われわれの予想レンジである2.5-3.5%に保たれるだろう」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、16日のニューヨ ーク市場で指標となる10年債利回りは、11ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.56%。ブルームバーグのデータによると、 これは09年3月以来の低水準。

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