中国の米国債保有高:6月は過去最大の減少-利回り低下のさなか

中国の6月の米国債保有高は過去 最大の減少となった。米経済成長に鈍化の兆候が見られる中、米国債 利回りは低下している。

中国が保有高を減らす一方、銀行や投資信託をはじめとする米投 資家による米国債の保有割合は50.5%と、金融危機が始まった2007 年8月以降で最大となった。米国では、大恐慌以降で最長のリセッシ ョン(景気後退)からの回復に鈍化の兆しが見られている。先週発表 された7月の小売売上高はエコノミストの予想を下回った。

モルガン・スタンレーの米金利戦略責任者、ジェームズ・キャロ ン氏は、中国が保有高を減らしたのは米国債相場の上昇に「乗じた動 きだろう」と指摘。「米国債を大量保有していれば、かなりの運用成績 を得られていることが、利回り水準を見れば分かる」と語った。

米10年債利回りは6月に3.28%から2.93%に低下。その後もさ らに昨年3月以来の低水準となる2.57%まで下げている。2年債利回 りは6月に0.77%から0.59%まで下がり、今月16日には過去最低の

0.4882%を付けた。

米財務省が発表した国際資本統計によると、中国の米長期国債保 有高は6月に212億ドル(2.5%)減少し8397億ドルとなった。減少 は1年3カ月ぶり。全体の米国債保有高は8437億ドル(約71兆9000 億円)と2カ月連続で減り、昨年5月以来の低水準。短期債保有高は 40億ドルで、5月の68億ドルから減少した。

世界最大である2兆4500億ドルの外貨準備を持つ中国は米国債 保有高を減らす一方、欧州や日本の債券の購入を増やしている。

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