欧州債:独国債上昇、10年・30年債利回り過去最低-景気懸念広がる

欧州債市場ではドイツ国債相 場が上昇し、10年債と30年債の利回りが過去最低を記録した。世 界景気が失速しつつあるとの懸念が膨らみ、安全資産とされる国債需 要が高まった。

独2年債利回りは1カ月余りの最低となった。日本の4-6月期 実質GDP(国内総生産)が前期比年率0.4%増と事前予想を大き く下回ったことなどに反応した。ニューヨーク連銀がこの日発表した 8月の同地区の製造業活動は予想を下回る伸びとなった。ユーロ圏域 内で最も安全とされるドイツ国債を選好する動きから、アイルランド 国債との利回り格差は拡大し、5月7日以降の最大となった。

ウニクレディト(ミュンヘン)の債券ストラテジスト、コーネ リアス・パープス氏は、「世界景気の成長見通しが悪化し、中核国の 国債相場を堅調に支えるだろう」と語った。さらに、「投資家が神経 質になっている環境では、周縁国とのスプレッド(利回り格差)が縮 小することはまず見込めない」と続けた。

独10年債利回りは一時、前週末比7ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下し2.324%を付けた。ロンドン時間午後4時 22分現在は2.33%での取引。同国債(表面利率3%、2020年7月 償還)価格は0.54ポイント上げ105.82。独30年国債利回りは過 去最低の3.035%まで下げた。

独2年債利回りは前週末比1bp低下し0.66%。一時は

0.62%まで下げ、先月5日以来の低水準となった。10年債とのスプ レッドは168bpに縮小し、2009年3月以来の最小。

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