全日空:日航の背中が見えてきた-マイレージ会員が大幅に拡大中

搭乗距離でポイントを付加して無 料・割引航空券などを提供するマイレージをめぐり、全日本空輸は会 員数の伸びが好調だ。経営再建中の日本航空は路線縮小など大幅なリ ストラ中で、会員数の増勢にも衰えが出ている。マイレージ会員の総 数では、まだ日航の方が多いが、全日空が猛烈に追い上げている。

全日空は今年6月末までの半年間に94万人の新規会員を獲得し た。一方、日航は同期間に37万人の増加にとどまった。この結果、6 月末の総会員数は、日航の約2306万人、全日空が約2054万人となっ た。この会員数は、無料のマイレージと、クレジット機能のついたカ ードの合計。

首都圏空港の発着枠拡大を受け、全日空は今期(2011年3月期)、 アジア・欧米向けなどを新たに就航させるなど国際線の便数を拡大す る方針。一方、日航は1月に会社更生法の適用を申請して、大幅に路 線を削減しており、対照的だ。

6月末までの過去1年間でみると、マイレージ会員の新規獲得数 は、全日空が166万人に対し、日航は80万人にとどまった。この期間 の国際線旅客数は、全日空が拡大する一方で、日航は減少した。日航 は4月に国際線15、国内線30の計45路線と過去最大規模の路線縮小 計画を発表している。

好調な会員の拡大が続く全日空の小西春雄・顧客マーケティング 部主席は、他社との連携が奏功したと分析している。マイレージ会員 のクレジットカードにアメリカン・エクスプレス(アメックス)との 提携が加わったことの効果が大きいという。このサービスは昨年10 月に開始した。

また、家族間のマイレージを1人に集約できるサービスを今年4 月から取り入れたことも会員数の新規獲得に役立ったという。小西氏 は日航を特に意識していないと断った上で、「実際に飛行機に乗っても らえることを念頭に置き会員数を増やすことを目指している」と述べ、 「アメックスとの提携も顧客からのリクエストに応じたもので、顧客 利便性の向上でフライトに誘導できればと考えている」と説明した。

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