キリン:今期純利益予想27%減額、猛暑でもビール各社不振

国内ビール首位のキリンホ ールデングスは、今期(2010年12月期)の連結純利益予想を 27%下方修正した。国内市場の先行き不透明感が払しょくでき ない上、海外子会社清算や子会社メルシャンの不適切取引に伴 う損失の影響を受ける。猛暑でもビール各社の収益がさえない。

東証で16日開示した決算短信によると、キリンHDの純利 益予想は350億円(従来予想は480億円)に減る。前期比は 29%減とマイナス幅が拡大する。上期(1-6月)販売が計画 に届かず、猛暑の夏場を含む下期についても市場の見通しが立 てにくい。ここにオランダ子会社清算による為替差損75億円や メルシャン不適切取引での損失42億円が発生する。上期純利益 は前年同期比52%減の71億6000万円だった。

ビール各社の今期収益予想は2位のアサヒビールが営業利 益予想を3.1%下方修正、4位のサッポロホールディングスは 売上高予想を1%下方修正した。いずれも国内市場の先行きに ついて慎重に見ている。サントリーは今期収益予想を維持して いる。キリンHD、アサヒ、サッポロHの上場ビール3社の株 価はいずれも7月に今年の最安値を更新した。

東証で記者会見したキリンHDの三宅占二社長は、「厳し い環境だが単年度の目標に着実に前進している」と述べた。メ ルシャンについては「親会社としてもご心配おかけしてお詫び 申し上げる」と陳謝した。気象庁によると東日本の7月下旬の 平均気温は過去最高を更新、猛暑日を観測する地点が増えてい る。

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