南アフリカの投資リスク増大、アングロやロンミンが鉱業権失う

南アフリカ共和国で計10万人 を雇用している英鉱山会社アングロ・アメリカンとロンミンは、南 ア政府が両社から鉱業権を奪ったと主張しており、同国最大の輸出 産業の鉱業セクターでは投資や雇用創出が脅かされている。

元政府当局者の手に渡った一部の鉱業権をめぐる議論を受け、 投資家の間で南ア向け投資は安全でないとの懸念が高まっている。 与党アフリカ民族会議(ANC)は9月の議会で鉱業の国有化を審 議する用意を整えている。

ロンドンのメナス・アソシエーツのアナリスト、クリス・メル ビル氏は「これは憂慮されるトレンドの最初の兆候かもしれない」 と述べ、「政府がこの不確実性を解消し抜け穴を埋めようとするの かどうかや、政治的なコネのある個人・法人が抜け穴を制度的に悪 用している実態が見え始めるかというのが重要な問題だ」と指摘し た。

南アはプラチナとクロムの埋蔵量で世界最大。アパルトヘイト (人種隔離)政策による不公平を是正する法律の下、鉱山の持ち分 を黒人に売却することが強制されているため、同国は外国からの投 資誘致に既に苦戦している。カナダの研究機関フレーザー・インス ティチュートがまとめたアフリカの鉱山探査の容易さランキングで は、南アはコンゴ共和国とジンバブエの2カ国を上回るだけだ。

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