個人マネーが株から債券にシフト-JPモルガンは株買いの好機と確信

投資家がかつてないペースで株 から債券に資金をシフトさせ、バリュエーションの差が広がっている ことから、JPモルガン・チェースやブラックロックなどの機関投資 家は株式投資の好機到来だと確信している。

銀行以外の米企業のフリー・キャシュフロー(純現金収支)は 景気回復を追い風に時価総額比6.8%に達し、社債利回りとの比較で 1960年以来の高水準に達したことがクレディ・スイス・グループのデ ータで示されている。ただそれでも、米国株を保有するファンドから 今年、約330億ドル(約2兆8300億円)が流出した。一方で、債券 投信に約1850億ドルが7月末までに流入した(米投資信託協会調 べ)。

大手機関投資家は米国のリセッション(景気後退)入り懸念は行 き過ぎであり、個人投資家が比較的安全だとされる債券の保有を増や すのは間違いだと指摘している。JPモルガン・ファンズの主任市場 ストラテジスト、デービッド・ケリー氏は、利回りが過去最低水準に あるのは債券に対する過大な需要の表れであり、3年後に再びリセッ ション入りする前兆ではないと言う。

同氏はニューヨークからのインタビューで「投資家が債券を過大 評価して株式を過小評価したがっている」と述べ、「これは極端な先 入観の表れだ。投資家のセンチメントが極端な状態にあれば、ある時 点で債券市場から株式市場に資金が再配分されることを意味する。結 局のところ、これは強気なサインだ」との見方を示した。

先週の米株式市場では、世界的な景気回復の腰折れ懸念が広がる 中、S&P500種株価指数は前週末比3.8%安の1079.25で終了。バ ンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの米コーポレート・マ スター指数によると、投資適格級社債のリターンは利息再投資分を含 めたベースでプラス0.54%。ブルームバーグの集計データによれば、 4カ月にわたる米国債相場の上昇で、10年債利回りは先週、2.67% に低下した。4月5日時点では4.01%だった。

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