SMC株が8か月半ぶり安値、野村証が判断「中立」へ下げる

FA空圧制御機器で世界首位のS MC株が4日続落。一時前日比4.2%安の1万50円と、昨年12月2 日(9680円)以来、約8カ月半ぶりの安値を付けた。野村証券では13 日付で、同社株の投資判断と目標株価を引き下げており、株価の先高 観が後退した。

野村証の齋藤克史アナリストは13日付のリポートで、SMC株の 投資判断を従来の「1(買い)」から「2(中立)」に下げ、今後12 カ 月間の目標株価を1万8000円から1万1900円に見直した。2011年3 月期下期から業績が短期的に踊り場を迎えるとみるほか、来期の営業 増益率予想を27%増から6%増へ引き下げたことによる。また、市場 全体のPER(株価収益率)低下もあり、目標株価の算定根拠は来期 の利益予想を基準に、従来のPER20倍から16倍へ変更した。

齋藤氏はレポートの中で、同社の4-6月期(第1四半期)の営 業利益率がほぼ過去最高の28%まで上昇し、「増産時の利益創出力が 高い」と指摘。一方で、電機向け比率が38%へ高まった点に言及、「短 期的に利益が踊り場になる」との見通しを示した。

同氏によると、世界経済の成長率が鈍化するとみられる中、電機 向け受注は他産業より先行し、在庫循環などの短期の景気循環に対す る感応度が高いため、需要減速の影響がより強く表れる可能性がある という。ただ、今回の減速は短期間と見ており、SMCの営業利益は 12年3月期に前期比6%増益にとどまった後、13年3月期に17%増 益と再加速すると、同証では見込んでいる。

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