野村HD:アジア社債発行、今年過去最高となる公算-米投資家が関心

アジア企業の社債発行額が今年、 過去最高となる可能性がある。世界有数の成長ペースを誇る諸国での 起債が、本国よりも高いリターンを期待する米投資家を引き寄せてい る。野村ホールディングス(HD)が指摘した。

野村のアジア(日本を除く)クレジットセールス担当責任者、ジ ョージ・サン氏は香港から電話インタビューに応じ、「米国の金利と利 回りは今後かなり長い間、低水準にとどまる公算が大きく、アジアの 社債に投資意欲が見られる。このペースでいけば、今年のアジア企業 の社債発行は過去最高となりそうだ」と説明した。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、ドルとユーロ、円建 てのアジア(日本を除く)の社債発行額は年初来で395億ドル(約3 兆4000億円)と、前年同期の346億ドルを上回った。2008年の米リ ーマン・ブラザーズ・ホールディングス破たんのショックから信用市 場が立ち直ったのに伴い、昨年全体の発行額は過去最高の567億ドル に達した。

INGグループの調べでは、シンガポールの政府系投資会社テマ セク・ホールディングスの債券(表面利率5.375%、2039年償還)の 米国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)は82ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)。同社と同じく格付けがトリプルAの米ジョンソ ン・エンド・ジョンソン(J&J)が12日に起債した社債(表面利率

4.5%、2040年償還)の発行利回りのスプレッドは68bpだった。

国際通貨基金(IMF)の予測では、今年のアジア経済の成長率 は7.75%と、世界全体の4.6%を上回る見通しだ。中国やシンガポー ルなど、一部のアジア諸国の成長率は10%以上と見込まれている。一 方、米国では成長を促進するため、連邦準備制度理事会(FRB)の 政策担当者らが過去最低の政策金利を今後も維持する方針を示してい る。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE