ロシアの銀行、外貨建て債を相次ぎ発行-過去最高の預金量で投資妙味

ロシアの銀行が外貨建て債の発行 を増やしている。相対的な借り入れコストが3カ月ぶりの水準に低下 した上、預金が過去最高に達して銀行債の投資妙味が高まっているこ とが背景にある。

モスクワ銀行は先週、3億5000万スイス・フラン(約290億円) 相当の債券(表面利率4.5%、2013年償還)を起債。これに先立ちズ ベルバンクやVTBグループ、ガスプロムバンクもここ1カ月に債券 を発行している。JPモルガン・チェースの指数によれば、ロシア企 業の債券利回りは国債に対する上乗せ幅(スプレッド)が今月5日に 91ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、4月27日以来の 低水準を付けた。2008年10月は942bpだった。

ブルームバーグの集計データによると、ロシアの銀行は年初以降、 外貨建て債を総額86億ドル(約7400億円)相当発行。前年同期の19 億ドルから増加した。銀行の起債に追い風となっているのは預金の増 加だ。ロシア預金保険公社の今月12日の報告書によると、預金量は1 -6月(上期)に過去最高の8兆4000億ルーブル(約24兆円)に達 した。これは前年同期を12.7%上回る水準。

シティグループの銀行アナリスト、マリア・セミハトワ氏(モス クワ在勤)は「債券保有者の観点から言えば、預金流入が増加してい るためロシアの銀行債のリスクは比較的小さい」と指摘。「国民が支出 に一段と慎重になり貯蓄を増やしているため、銀行には安定した資金 源となっている」と分析した。

ブルームバーグのデータによると、ロシア企業による今年の外貨 建て債発行のうち銀行は65%を占めた。昨年は20%、08年は52%だ った。

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