今週の米経済:鉱工業生産は拡大-住宅着工4月以降初めて増加か

今週発表される米経済指標は、 米景気が7-12月(下期)の減速に向けてまだら模様となる中、7 月の鉱工業生産と住宅着工件数が増加したと予測されている。

ブルームバーグ・ニュースが調査したエコノミスト57人の予想 中央値によると、米連邦準備制度理事会(FRB)が17日発表する 7月の鉱工業生産指数は前月比0.5%上昇が見込まれている。自動 車メー カーで中間期の設備刷新に伴う工場の一時休止が例年より 少なく、同指数の上昇をけん引したもようだ。7月の住宅着工件数 は4月以降初めて前月比で増加の見通し。

1930年代以後で最悪のリセッション(景気後退)からの脱却で 先導役となった製造業は、個人消費の鈍化に伴い受注減少が見込ま れる中で、今後数カ月以内に悪化すると予想されている。FRB当 局者は想定よりも「緩やか」な回復と指摘し、先週の連邦公開市場 委員会(FOMC)で景気浮揚を目的とした追加策を決定した。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジス ト、ガイ・リーバス氏は「成長は鈍化し始めている」と述べた上で、 「FRBの懸念表明は明らかに正当化される」と語った。

自動車メーカー各社は先月、工場の稼働を継続。米ゼネラル・ モーターズ(GM)は、例年稼働を休止する時期でも今年は大半の 国内工場で生産を続けた。ただ、企業が在庫を積み上げる必要性に 迫られず、雇用不足が需要を抑制する中で、製造業は今後一段と緩 やかな成長に直面する可能性がある。

ブルームバーグのエコノミスト調査によれば、ニューヨーク連 銀が16日発表する同地区の8月の製造業景況指数は、拡大ペースが 年初来で最低となった7月から改善する見通し。フィラデルフィア 連銀が19日発表する同地区の製造業景況指数も、ほぼ1年ぶりの低 水準だった7月から回復が見込まれている。

建設業者は引き続き悲観的

ブルームバーグ調査のエコノミスト予想(中央値)によれば、 商務省が17日発表する7月の住宅着工件数は56万戸(年率換算)。 前月は54万9000戸で8カ月ぶりの低水準だった。先行指標となる 7月の住宅着工許可件数は前月比0.7%減の57万9000戸(年率換 算)となったもよう。

建設業者は引き続き悲観的だ。エコノミストは全米ホームビ ル ダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴが16日発表する8月の 米住宅市場指数を15と予想。前月は14と1年ぶりの低水準だった。 指数が50を下回ると、住宅建設業者の多くが現況を「悪い」とみて いることを示す。

他の経済指標もインフレが抑制される中で、米経済の回復が勢 いを失いつつあることを示すとみられる。米民間調査機関コ ンファ レンス・ボードが19日発表する7月の米景気先行指標総合指数 (L EI)は前月比0.1%上昇が予想されている。前月は同0.2%低下し た。今年3月までの半年間では月平均0.9%上昇していた。

労働省が17日発表する7月の生産者物価指数(PPI)は、前 月比で3月以来の上昇が見込まれている。

(米経済指標に関する最新情報は、こちらをご覧ください)

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