米国株(13日):続落、小売統計伸び悩みで先行き懸念

米株式相場は下落。S&P500 種株価指数は4日続落となった。米小売売上高統計が予想を下回った ことを背景に消費関連株が値下がり。一方、電力会社ダイナジーが買 収提案を受けたことを好感し、公益株は堅調に推移した。

高級百貨店チェーンのノードストロムは大幅安。5-7月(第2 四半期)決算では費用が増加した。JCペニーとコールズも安い。半 導体メーカー最大手のインテルは、競争激化に関する懸念から売られ た。一方、ダイナジーへの買収提案を背景に、公益株指数はS&P 500種の業種別10指数で唯一値上がりした。

S&P500種株価指数は前日比0.4%安の1079.25と、7月 21日以来の安値水準となった。週間ベースでは3.8%値下がり。ダ ウ工業株30種平均は16.80ドル(0.2%)下落の10303.15ド ル。

MTBインベストメント・アドバイザーズの株式最高投資責任者 (CIO)、ジェームズ・ソーン氏は「市場は景気が減速しているこ とを実感しつつあり、経済指標でその確認を得ている」と指摘。「疑 わしくは罰するというのが市場であり、容疑は二番底だ」と述べた。

米株式相場は前日も下落。米新規失業保険申請件数が予想外に増 加し、景気回復が減速している兆しと受け止められたことが売りを誘 った。S&P500種は週間ベースで3.8%下げ、7月2日終了週以 来の最大となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が10日に 「経済の回復ペースは当面、これまで予想されていたよりも緩やかな ものになる可能性が高い」と指摘したことが背景。

小売売上高

この日の通常取引前に米商務省が発表した7月の小売売上高は予 想を下回る伸びだった。家計に支出を増やす余裕がないことが示唆さ れた。小売売上高(速報値)は季節調整済みで前月比0.4%増。7 月は特に自動車とガソリンが堅調だったが、それを除く小売売上高は 前月比で0.1%減少した。

同時に米労働省から発表された米消費者物価指数(CPI)は7 月に上昇し、4カ月ぶりにプラスに転じた。景気鈍化がデフレにつな がるとの懸念が緩和し、株価指数先物は時間外取引での安値水準から 回復した。CPIは前月比0.3%上昇。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミスト予想の中央値は0.2%上昇だった。食品と エネルギーを除いたコア指数は前月比0.1%上昇し、予想と一致し た。

消費者マインド指数

予想を上回る消費者マインド指数が発表されると、株価は上げに 転じる場面もあった。S&P500種は一時0.2%値上がりした。8 月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は69.6 と、前月の67.8から上昇した。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミスト予想の中央値は69だった。

ノードストロムは7.2%安と、S&P500種構成銘柄の値下が り率トップ。JCペニーは4.7%安と、7営業日続落した。コール ズは3.3%下落。

インテルは1.5%安。コンピューター・グラフィックス(CG) 用半導体メーカー、米エヌビディアが、インテルの製品と直接競合す るタブレット型デバイス用のマイクロプロセッサー(MPU、超小型 演算処理装置)の開発に取り組んでいると、事情に詳しい関係者2人 が明らかにした。エヌビディアは4.8%高と、S&P500種の値上 がり率トップ。

イーライ・リリーは2.5%安。同社の注意欠陥障害治療薬の特 許が裁判所で無効と判断されたことから、後発医薬品(ジェネリック) との競争に直面することになる。

ダイナジーは63%急伸し、電力株の上昇をけん引した。同社の 時価総額は過去3カ月間に90%以上消失していた。米投資会社ブラ ックストーン・グループは、電力会社ダイナジーを買収することで合 意した。

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