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フィノウェイブ「運用業」登録で年金資金獲得へ-当面1000億円目標

国内ヘッジファンドのフィノウェイ ブインベストメンツは、今後数年で運用資産額を現在の4倍に相当する 1000億円程度まで増やす計画だ。5月に投資助言業より要件の厳しい投 資運用業として登録したのを契機に、信頼性向上や運用管理コストの低 減を通じて国内の年金基金からの長期資金の獲得を目指す。

若林秀樹社長(50)によると、同社は7月から日本のある企業年金 基金と投資一任勘定を結び運用を開始した。フィノウェイブの運用は売 りと買いを同時に進める日本株ロング・ショート戦略が中心で、年間収 益10-20%を目指している。藤澤雅夫会長(51)は「運用成果を出すこ とが優先課題。無理に資金を集める考えはない」と強調した。

同社は2005年9月の設立。ともにみずほ証券出身で、機関投資家営 業部門を統括していた藤沢氏や、総合電機のトップアナリスト若林氏ら が共同で立ち上げた。助言してきた旗艦ファンドは、成長の見込める中 型株の中長期投資と、ハイテク関連株の短中期投資を組み合わせて運用 する。06年1月の運用開始以来からの運用収益は約45%だった。

同社が助言するファンド3本と1つの年金基金との一任契約を合わ せた現在の運用額は約250億円。内訳は国内と海外の投資家が半々とな っている。若林社長は「年金基金は従来のように大型株のロング(買い 持ち)だけで運用することに否定的で、ある程度オルタナティブ(代替 投資)運用が必要と考えているようだ」と指摘する。

若林氏によれば、伝統的な金融資産以外で運用するオルタナティブ の中でも「ロング・ショート戦略に対する関心高まっている」という。 複雑なデリバティブを使った運用より、良い株を買って悪い株を売るシ ンプルさが評価されているとみているようだ。

フィノウェイブは2008年のリーマンショックを契機に、運用収益を 市場連動性(ベータ)に依存することを止めた。若林社長は、運用が振 るわなかった07年について分析した結果、「アルファで十分収益が出て いたことが分かった」とし、現在は絶対収益(アルファ)を獲得する戦 略に注力しているという。

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