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6月30日の米国マーケットサマリー:株と国債が下落、ユーロは上昇

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2232 1.2188 ドル/円 88.40 88.60 ユーロ/円 108.13 107.98

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,774.02 -96.28 -1.0% S&P500種 1,030.70 -10.54 -1.0% ナスダック総合指数 2,109.24 -25.94 -1.2%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .61% +.02 米国債10年物 2.94% -.01 米国債30年物 3.89% -.04

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,245.90 +3.50 +.28% 原油先物 (ドル/バレル) 75.31 -.63 -.83%

◎NY外為市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルと円で上昇。欧州 中央銀行(ECB)が実施した資金入札で市中銀行からの応札がアナ リスト予想を下回ったことから、銀行間の資金調達市場で圧力が緩和 されつつあるとの楽観が広がった。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスはスペ インの自国通貨および外貨建て国債格付け「Aaa」を引き下げ方向 で見直すことを明らかにした。これを受けてユーロは上げ幅を縮小し た。ユーロは対ポンドでも上昇。ECBが実施した3カ月物資金の入 札で、市中銀行の応札額は1319億ユーロ。アナリスト予想では最 大3000億ユーロが見込まれていた。

ウェルズ・ファーゴの通貨戦略責任者、ニック・ベネンブロー ク氏(ニューヨーク在勤)は、ECBの資金入札という重要な材料が ある日に悪材料が出たと述べ、「朝方の好材料をある程度、相殺した 程度だ」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時32分現在、ユーロは対ドルで0.5% 上昇して1ユーロ=1.2245ドル。前日は1.2188ドルだった。こ の日は一時1.2304ドルまで値上がりする場面もあった。ユーロは 対円で0.4%上昇して1ユーロ=108円42銭。下落は前日までの 8日連続で終わった。ドルは対円で最大0.2%上昇する一方、

0.2%安になる場面もあった。ユーロは対ポンドで1ユーロ=

81.89ペンス。前日は80.91ペンス。

◎米国株市場

米株式相場は下落。S&P500種株価指数は四半期ベースで約 1年ぶりに値下がりした。米格付け会社ムーディーズ・インベスター ズ・サービスがスペイン格下げの可能性を警告したことからソブリン 債に関する懸念が再燃、日中の上昇を帳消しにした。

アルコアやウォルト・ディズニー、ヒューレット・パッカード (HP)が大きく下落し、ダウ工業株30種平均構成銘柄の値下がり 率上位に入った。ムーディーズがスペインの「Aaa」格付けを引き 下げ方向で見直すと明らかにしたことがきっかけ。シリアルメーカー のゼネラル・ミルズも安い。同社が示した業績見通しがアナリスト予 想に届かなかったことが背景。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比1%安の1030.71。四半期ベースでは12%値下が りし、4四半期連続の上昇がストップした。この上昇局面に同指数は 47%値上がりしていた。ダウ工業株30種平均は96.28ドル(1%) 下落の9774.02ドル。四半期ベースでは10%の値下がり。

ウィルバンクス・スミス・アンド・トマスのウェイン・ウィルバ ンクス最高投資責任者(CIO)は、「四半期末には悲観的になりや すい」と指摘。「景気減速や世界的な景気悪化問題に対する懸念が継 続しているが、スペイン格下げの可能性や雇用関連統計で浮き彫りに なった」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。2年債利回りは過去最低水準から上昇した。 欧州中央銀行(ECB)が実施した3カ月物資金の入札で、市中銀行 の応札が市場予想を下回ったほか、シカゴ購買部協会の6月の景況指 数が9カ月連続での拡大を示したことに反応した。

今週発表される6月の雇用統計で非農業部門雇用者数が12万 5000人減少するとの市場予想が示されたことを手掛かりに、米国債 の利回りは一時下げていた。米国債はこのままいけば、上半期として は15年で最大の上昇となる。欧州のソブリン債危機の悪化や米景気 回復が足踏みしていることへの懸念が背景にある。

BNPパリバ証券の金利戦略責任者、ブレント・ベイガン氏は 「ECBの資金入札の結果は、全般的には経済にプラスで、安堵(あ んど)感を強めた分がある。ただ真の意味で安心感をもたらすには、 まだ課題は多い」と指摘。「現時点では、米国債における低水準の利 回りはなおも正当化される」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時29分現在、2年債利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の0.64%。一時は過去最低となる

0.5856%を付ける場面もあった。同年債(表面利率0.625%、 2012年6月償還)価格は2/32下げて99 31/32。

◎NY金市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。米労働市場の低迷や弱い景気回 復を示す指標を受け、価値の保存手段としての需要が高まった。四半 期ベースでは約2年ぶりの大幅高となった。

米アトランタ連銀のロックハート総裁は、米国の景気回復が欧州 債務危機からのリスクに直面していると発言した。6月の米民間部門 の雇用者数の伸びは予想を下回った。経済の不透明感を背景にした逃 避需要を一因に、金は3月末から12%上昇している。

スウェーデンのSEBの商品アナリスト、フィリップ・ピーター ソン氏は、「西側諸国のソブリン債の膨張と成長懸念が金の強い支援 材料となっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場8月限は、前日比3.50ドル(0.3%)高の1オンス=

1245.90ドルで取引を終了した。6月全体では2.5%上昇。年初 来では14%高。

◎NY原油市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。ガソリン在庫が8週間ぶりに 増加したことを嫌気し、売りが優勢になった。四半期ベースでは 2008年以来で初めての下落。

米エネルギー省の週間在庫統計によると、ガソリン在庫は53万 7000バレル増加し、2億1810万バレルとなった。留出油は2カ 月ぶりの大幅な増加。一方、原油は201万バレル減少した。

シティ・フューチャーズ・パースペクティブ(ニューヨーク)の エネルギーアナリスト、ティム・エバンス氏は「この統計は強弱差し 引いて結局は弱材料だと言える。石油製品が豊富にあるとき、原油不 足は関係ない」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日 比31セント(0.41%)安の1バレル=75.63ドルで取引を終了 した。一時は74.39ドルと、14日以来の安値まで売られた。四半 期ベースでは9.8%安、年初からは4.8%下げている。

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