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アトランタ連銀総裁:米景気回復の持続力、利上げには不十分

米アトランタ連銀のロックハート 総裁は、米国の景気回復について、政策金利の引き上げあるいは連邦 準備制度理事会(FRB)が保有する過去最大規模のバランスシート の縮小を正当化できるほど十分な持続力を持っていないとの見解を示 した。

ロックハート総裁は30日、ルイジアナ州バトンルージュで講演 し、「デフレの小さなリスク」が存在するとの認識を示し、1930年代 以降最悪のリセッション(景気後退)からの回復は欧州債務危機や州 政府・地方行政機関の歳出削減、商業用不動産の価値下落、さらにメ キシコ湾の原油流出がもたらすリスクに直面していると述べた。

さらに同総裁は、「最近の動向を見ると、現在の金融政策が適切で あるとの確信が強まる」と指摘。「今の金融市場や多くの企業は数週間 前あるいは数カ月前よりも一段と神経質になっている。個人的な見解 では、金融政策当局者は警戒姿勢を維持し、政策変化に伴う利点とリ スクを慎重に評価する必要がある」と語った。

ロックハート総裁のコメントは、この数カ月のFRB当局者の発 言のなかでは最も悲観的なものの1つ。同総裁は今年、連邦公開市場 委員会(FOMC)で投票権を持たない。カンザスシティー連銀のホ ーニグ総裁は今年の4回のFOMCの決定に異論を唱え、数カ月以内 の利上げを求めた。

ロックハート総裁はこの日の講演で、「米経済は、健全かつ持続可 能な最終需要が成長を支える状態にはまだ至っていない」と述べ、「わ たしがこう指摘するのは、景気回復進展の反転を予言するためではな く、不確実な期待を抱かないよう注意を促しただけだ」と説明した。

同総裁は講演後の質疑応答で、米経済は政府の刺激策から離れて、 民間支出に頼るようになりつつあると分析。「わたしの基本的な見通し は、この移行が続くというものだ」としながらも、「これに関する不確 定要素とリスクは以前よりも若干増えている」と付け加えた。

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