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スペイン格付け見直し、最悪2段階格下げも-ムーディーズ

米格付け会社ムーディーズ・イン ベスターズ・サービスはスペインに付与している最上級の格付けを引 き下げ方向で見直すことを明らかにした。成長見通しの「悪化」と、 同国政府が財政目標を達成する上で直面する難題を見直しの理由とし て挙げた。

シニアバイスプレジデントのクリスティン・リンドウ氏を含むム ーディーズのアナリストは30日の発表文で、スペインの「Aaa」格 付けを最大で2段階引き下げる可能性があると指摘した。今回の見直 しは3カ月内に終了するという。

ギリシャやポルトガルなどユーロ圏諸国は、財政赤字を欧州連合 (EU)の定める目標以下に引き下げるのに苦戦するとの懸念から、 ソブリン債格付けを引き下げられている。格付け会社フィッチ・レー ティングスは5月28日に、成長懸念を理由に挙げてスペインを上から 2番目の「AA+」に格下げした。スタンダード・アンド・プアーズ (S&P)はスペインを「AA」としている。スペイン政府は7月1 日に最大35億ユーロ(約3780億円)規模の5年物国債入札を実施す る予定。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・ スタメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は、「スペインはすでにほか の格付け会社2社から『AAA』格付けをはく奪されているため、今 回の発表はそれほどの驚きとはならないはずだ」と発言。「スペインの 7月1日の入札を控え、市場は全般的に一段と神経質になろう」と述 べた。

ムーディーズは発表資料で、「今回見直しの開始の決定は、悪化し ている長・短期経済成長見通しと、政府が財政目標を達成する上で直 面する難題、中期的な調達コスト上昇の影響に関する懸念が理由とな った」と説明した。

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