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ロス氏:規模の小さい銀行への出資に意欲-規制改革で大手行は打撃

米資産家で投資家のウィルバー・ ロス氏は、米国議会で金融規制改革法案が成立しつつあるなか、規模 の小さい銀行への出資に意欲的だ。

ロス氏は29日、ブルームバーグラジオの番組「ブルームバーグ・ サーベイランス」でトム・キーン記者のインタビューに答え、「この法 案成立で最も打撃を受けるのは資産規模500億ドル(約4兆4300億円) 以上の銀行だ」と語り、「われわれが注目しているのは、規模100億、 150億、200億ドルの銀行だ」と説明した。

米上下両院協議会は25日、金融規制改革法案の一本化で合意し、 同法案は今後、両院本会議で採決にかけられることになっている。

一方、米シティグループのリチャード・パーソンズ会長は28日、 規制改革法案は大手金融機関の成長に寄与すると、ロス氏とは異なる 見方を示している。パーソンズ会長はケープタウンで開かれたフォー チュン世界フォーラムでインタビューに答え、同法案は「規模の小さ い銀行をより困難な状況に追い込み、大手銀行は一段と拡大する」と 語り、シティの成長戦略に何ら「重大な障害」を与えるものではない との見解を明らかにした。

ロス氏は5月4日のブルームバーグラジオとのインタビューでは、 米北東部と北西部、南西部の銀行への出資を検討していると語ってい た。29日のインタビューでは、加えて、ソブリン債危機に見舞われて 投資家が動揺し資産価値が下落している欧州でも、銀行の買収を検討し ていく姿勢を示した。「アイルランドと英国の銀行に注目している。両 国には一層の混乱と関心の低下があるように思うからだ」と語った。具 体的な銀行名には言及しなかった。

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