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【個別銘柄】輸出、Jフロン、ミズノ、海運、野村、塩野義、日化薬

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

輸出関連株:キヤノン(7751)が前日比1.9%安の3330円、ホ ンダ (7267)が1.9%安の2597円など。米調査機関コンファレン ス・ボードが前日発表した6月の消費者信頼感指数は、雇用観の悪化 で前月から低下、市場予想も下回った。また、同機関による中国の4 月の景気先行指数も下方修正され、世界の景気回復が腰折れすると警 戒された。リスク回避姿勢の影響で、為替市場では円が対ユーロで 107円台と約8年7カ月ぶりの高値へ上昇。対ドルでは88円台前半 と約2カ月ぶりの高値圏となり、海外収益の目減りも懸念された。

Jフロント リテイリング(3086):5.5%安の432円。一時429 円と2月1日以来、約5カ月ぶりの安値を付けた。衣料品などの販売 苦戦を理由に、通期(2011年2月期)連結売上高予想を9700億円か ら9590億円(前期比2.4%減)に1.1%減額したことが嫌気された。

ファーストリテイリング(9983):3.3%安の1万3520円。マレ ーシアに現地企業と合弁会社を設立すると29日発表したものの、中 国の経済成長の鈍化懸念などで世界の金融証券市場が弱含んだことか ら、売りが優勢となった。

大手海運株:商船三井(9104)が1.5%安の594円、川崎汽船 (9107)が1.1%安の366円。ばら積み船の国際運賃市況のバルチッ ク・ドライ指数が29日の取引で23日連続安となり、市況悪化懸念が 一段と高まった。韓国の未来アセットのアナリスト、ジェイ・リュウ 氏(香港在勤)は、「新規の運搬能力の供給増加により、海運市場は 7-9月を通して軟調になる」と予想、バルチック指数は7-9月に 現状比2割安の2000ポイントを試すと見ている。

野村ホールディングス(8604):2%安の489円。一時482円と 09年3月17日以来、約1年3カ月ぶりの安値水準に沈んだ。投資家 の悲観度を映すシカゴ・オプション取引所のボラティリティ指数(V IX)は29日の取引で34.13 と、今月7日以来の高水準に跳ね上が った。世界景気の先行き懸念から投資家のリスク許容度が低下してお り、景気や金融市場に敏感な業種が敬遠され、東証33業種の下落率 上位には証券をはじめ、パルプ・紙、ガラス・土石製品などが並んだ。

ミズノ(8022):3.4%安の395円。南アフリカで開催中のサッカ ーのワールドカップ(W杯)は29日、決勝トーナメント1回戦で日 本がパラグアイと対戦。延長戦でも0-0のまま決着が付かず、PK 戦の末3-5で日本が敗れ、ベスト8進出は果たせなかった。同社株 はW杯関連銘柄の代表格と位置付けられ、日本の勝利以降、投資家の 関心を集めていたが、今回の敗戦で材料出尽くしと受け取られた。W 杯、日本代表に関連ある電通(4324)は2.8%安の2378円、キリン ホールディングス(2503)は1.8%安の1122円など。

信越化学工業(4063):4%安の4175円。米国などの景気不透明 感を背景に、電子材料や化学品事業の収益回復期待が後退している。 世界の半導体市場の先行き成長鈍化やウエハー単価下落への懸念を理 由に、みずほ証券が投資判断を従来の「アウトパフォーム」から「中 立」に引き下げたことも嫌気された。

塩野義製薬(4507):7.2%高の1843円で東証1部の上昇率4位。 一時11%高と08年11月10日(14.7%高)以来、1年7カ月ぶりの 日中上昇率を記録した。同社が創製、世界的な販売権を英アストラゼ ネカに供与した高脂血症治療薬「クレストール」について、米デラウ ェア地区連邦地裁が、2016年まで同薬の特許権が有効であると認定、 後発医薬品メーカー世界最大手のテバなどが行った同薬の後発薬承認 申請を特許侵害と判断した。これにより、米国では2016年まで後発 医薬品が出せない見通しとなり、同薬によるロイヤルティー収入の拡 大などが期待された。

アルテック(9972):11%高の315円で、東証1部上昇率2位。 アジアを中心に飲料用プリフォーム(ペットボトル製造装置)向けが 好調で、上期(09年12月-10年5月)連結純損益は2億2400万円 の黒字となったもよう。前年同期は9億6800万円の赤字、前回予想 は2000万円の赤字だった。

日本化薬(4272):午後1時30分の前期決算公表後に上昇転換し、 3%高の765円で終了。抗がん剤やエアバック用インフレータなどが 好調に推移、10年5月期の連結純利益は前の期比2.7倍の99億円と なった。11年5月期は前期比11%増の110億円を計画、コスモ証券 の事前予想値を1%上回っている。

ジェイアイエヌ(3046):4.4%高の309円。積極的な販売促進活 動を展開した結果、知名度が向上、軽量のエア・フレームの販売も好 調に推移し、10年8月期の単独当期利益予想を1億6800万円と従来 計画の1億円から増額修正、足元の好業況が評価された。

クスリのアオキ(3398):6.9%安の833円。一時830円と約1年 ぶりの安値に沈んだ。チラシ配布回数の増加などの販促強化策で費用 が増大、10年5月期の連結純利益は前の期比4.3%減の9億3200万 円となった。調剤薬局の出店費用増加などで11年5月期の連結純利 益は前期比19%減の7億5200万円を見込む。

オーエスジー (6136):2.3%安の954円で7日続落。29日公表 の上期(2009年12月-10年5月)決算で、通期の連結営業利益予想 を60億円で据え置いた。ブルームバーグ・データによると、担当ア ナリスト5人のうち、2人が会社計画以上の営業利益額を期待してい たため、一部で失望売りが出た。上期営業利益の通期計画に対する進 ちょく率は42.2%。

アスクル(2678):1.9%安の1503円。6月度(5月21日-6月 20 日)の売上高は前年同月比2.7%減の154億円だった。稼働日数 が1日少なかったほか、客単価が同1.4%低下した。

大和システム(8939):8.6%安の96円。東京証券取引所は29日、 同社株式を8月1日より1部から2部に指定替えすると発表。前期 (10年3月期)決算で債務超過となったため。東証1部銘柄で運用 するファンド資金などの流出を見込む売り圧力が高まった。

JXホールディングス(5020):0.5%高の437円。同社がベトナ ムで製油所の建設・運営に乗り出す方針を固めた、と30日付の日本 経済新聞朝刊が報道。国営エネルギー大手ペトロベトナム(PVN) が進める2つの建設計画に出資、実現すれば総事業費は最大で約 8000億円に達すると伝えた。会社側は「現時点で具体的に検討して いる事実はない」との声明を発表している。

ディー・エヌ・エー(2432):8.9%安の2344円。ドイツ証券は 29日、投資判断を従来の「買い」から「ホールド」に、目標株価を 3200 円から2800円に下げた。これまでの株高、比較企業のマルチプ ル低下で株価が合理的水準になったと判断、スマートフォン(高機能 携帯端末)への対応力がカギと、担当アナリストは指摘した。

ウェザーニューズ(4825):3.5%高の1250円。一時1282円と5 月14日以来、約1カ月半ぶりの高値水準を回復した。コスモ証券で は、「ゲリラ雷雨予測」など独自情報サービスが好評で有料サービス が伸びていることを評価、投資判断を「A」として新規に調査を開始 した。目標株価は1450円。

科研製薬(4521):4.1%高の881円。一時883円と09年5月21 日以来、約1年1カ月ぶりの高値水準を回復した。発行済み株式総数 の4.7%に相当する450万株を上限に自社株買いを実施する、と29 日に発表。株主還元姿勢が評価された。自社株買いの取得期間は7月 1日から11 年3月31日までで、上限金額は45億円。

ウェアハウス(4724):5.8%高の367円で、東証1部の上昇率6 位。レンタルDVD大手のゲオ(2681)が5月17日から実施してい た同社株に対する株式公開買い付け(TOB)が成立。ウェアハウが ゲオの連結子会社となったことが好感された。ゲオはウェアハウ議決 権の64.85%を保有する。

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