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米国株:急落、S&P500は8カ月ぶり安値-米中の景気懸念

米株式相場は急落。S&P500 種株価指数は昨年10月30日以来の安値となった。中国の成長鈍化 懸念が強まったほか、米消費者信頼感指数の悪化が嫌気された。

ボーイングやキャタピラー、アルコアがいずれも大幅安。米民間 調査機関コンファレンス・ボードが、中国の4月の景気先行指数を当 初発表の数値から引き下げたことがきっかけ。JPモルガン・チェー スも値下がり。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービス が、議会で提案されているデビットカード手数料の上限設定により、 同行の収入が減少する可能性があると指摘したことに反応した。一方、 歯科手術用製品メーカーのジマー・ホールディングスは0.1%高と、 S&P500種構成銘柄で唯一値上がりした。

S&P500種株価指数は前日比3.1%安の1041.24。一時は

1035.18まで下げる場面もあった。ダウ工業株30種平均は

268.22ドル(2.7%)下落の9870.30ドル。

オークブルック・インベストメンツのピーター・ジャンコウスキ ーズ共同最高投資責任者(CIO)は、「中国が今朝のトーンを決め た。その後は、7月2日発表の米雇用統計を控え、市場から資金流出 が加速した」と指摘。「市場のボラティリティは高まっており、欧州 情勢や中国の成長鈍化という懸念を反映している」と述べた。

ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種の業 種別24指数はすべて下落した。

世界の成長見通し

S&P500種は4月23日に付けた年初来高値から14%値下が り。欧州のソブリン債危機への懸念が強まったほか、中国の景気抑制 策により世界的に成長が落ち込むとの見方が広がった。コンファレン ス・ボードはこの日、中国の4月の景気先行指数を前月比0.3%上 昇に修正した。今月15日には同1.7%上昇と発表していた。

米消費者信頼感指数が発表されると、主要株価指数は下げ幅を拡 大した。コンファレンス・ボードが発表した6月の同信頼感指数は

52.9に低下。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値 は62.5だった。また、調査対象となった71人のエコノミスト全員 の予想を下回った。

ボーイング、キャタピラー

ボーイングは6.3%安と、ダウ30種平均の値下がり率トップ銘 柄になった。

キャタピラーは5.5%安。同社は前日、中国で掘削機生産を拡 大する計画の一環として、同国での合弁相手を買収すると発表した。

アルコアは6.3%安。中国需要が減退する可能性があるとの懸 念が背景。

シティグループはリポートで、中国の輸出は引き締め政策や欧州 の債務危機の影響を受け、今年下期に「強い逆風」に直面すると指摘。 株式市場の回復見通しが後退したとの見方を示した。

ハリス・プライベート・バンクの最高投資責任者(CIO)、ジ ャック・アブリン氏は「中国の成長はじわじわと衰えている」と指摘。 「景気を低迷から脱却させると原動力が中国だと見られているならば、 すでに失望の数値が示されている」と述べた。

JPモルガンは3.8%安。ムーディーズはリポートで、議会で 検討されているデビットカード手数料に上限を設定する案により、バ ンク・オブ・アメリカ(BOA)やウェルズ・ファーゴとともに、収 入が年間で13億8000万ドル減少する可能性があると指摘した。

BOAは4.4%安。ウェルズ・ファーゴは4.1%値下がり。

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