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NY外為:円は対ユーロで01年来高値-中国景気を懸念

ニューヨーク外国為替市 場では円が対ユーロで約8年ぶり高値に上げた。中国の景気減 速が示唆され、世界の景気回復が腰折れするとの懸念が広がっ たほか、欧州の金融機関が欧州中央銀行(ECB)から受けて いる融資を借り換える際の金利が上昇する可能性があることか らユーロが売られた。

円は一時対ドルで7週ぶり高値を記録、主要16通貨すべて に対して値上がりした。朝方発表された米消費者信頼感指数が 6月は予想以上に低下し、安全逃避先として円買い需要が高ま った。スイス・フランは対ユーロで最高値をつけた。欧州内で 最も強いフランの安全性が投資家の買いを集めた。

オンラインでの為替取引を扱うGFTフォレックスの為替調 査担当ディレクター、キャシー・リーン氏(ニューヨーク在勤) は、「中国の景気先行指数から始まった。さらにECBの1年物資金 供給オペによる借り入れの返済期限が迫っている。懸念の中心は今な お欧州だ」と続けた。

ニューヨーク時間午後4時25分現在、円は対ユーロで

1.6%上昇して1ユーロ=107円93銭。一時は107円32銭と、 2001年11月以来の高値をつけた。円は対ドルで0.9%値上がり して1ドル=88円55銭。前日は89円37銭だった。一時、5 月6日以来の高値となる88円29銭まで上昇する場面もあった。

ユーロは対ドルで0.7%下げて1ユーロ=1.2190ドル。前日 は1.2277ドルだった。スイス・フランは対ユーロで1ユーロ=

1.3191フラン。前日は1.3344フランだった。この日は一時、

1.3166フランと、1999年のユーロ導入以来の高値を記録した。

ギリシャ国立銀への出資

ユーロは一時、下げ幅を縮小する場面もあった。ギリシャの 銀行に対する信頼感がある程度回復する可能性があるとの見方 が背景だ。英フィナンシャル・タイムズ紙(オンライン版)が 29日、事情に詳しい関係者の話として、カタール投資庁(QI A)がギリシャ国立銀行への出資をめぐり交渉していると報じ た。

米民間調査機関コンファレンス・ボードは、中国の4月の景 気先行指数を前月比0.3%上昇と、6月15日に発表した1.7% 上昇から修正した。コンファレンス・ボードが電子メールで発 表した文書によると、前回の発表には計算間違いがあった。こ の結果4月の同指数の伸びは過去5カ月で最小となった。

ECB資金供給オペ

金融機関は7月1日、1年前にECBから借り入れた4420 億ユーロの返済期限を迎える。資金オペは昨年のECBの主要 な金融危機対策だった。ECBは金融機関に対して、流動性供 給策として無制限の3カ月物資金供給オペを実施する方針を示 している。

バークレイズのサイモン・サミュエルズ氏は、これまで提供 されていた融資の一部を乗り換えることができるが、融資条件につ いてはこれまでよりも厳しい可能性があると指摘する。

GFTフォレックスのリーン氏は「3カ月物オペで著しい規 模の資金が供給された場合、金融機関は今もECBの支援に依 存していることが示され、銀行間の貸し出しも非常に厳しい状 況が続くことを示唆する」と述べた。

コンファレンス・ボードが発表した6月の米消費者信頼感指数 は52.9に低下。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の 中央値は62.5だった。前月は62.7と、速報値(63.3)から下方 修正された。

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