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ロシア大統領の金融センター構想、実現性に疑問符-腐敗の歴史で

ロシアのメドベージェフ大統領は モスクワを世界の金融センターに育成する目標を打ち出したが、腐敗 の歴史や財産権の弱さで投資家に敬遠されるため、目標達成には数十 年かかるだろうと有力ビジネススクールの研究者は指摘している。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで金融と企業統治に関 する講義を担当しているトム・キルヒマイヤー氏はインタビューに答 え、「実現できるとは思えない」と述べ、「ロシアには公平な法の支配 が存在すると誰も考えていないし、裁判所や中央銀行などの監督当局 などの機関は弱い。市場では財産権に関して信頼が欠如している」と 指摘した。

メドベージェフ大統領は今月18日に金融界の実力者の一部も出 席した会合で、モスクワを世界の金融センターに成長させ、通貨ルー ブルを世界の準備通貨に加えたい計画を表明した。同会合には米ゴー ルドマン・サックス・グループのチーフエコノミストのジム・オニー ル氏やフランスのラガルド財務相らも参加した。

英国やドイツ、フランスなどの一部の国が銀行税導入を提案して いるが、ロシア当局は追随しない構えを示しているため、世界の金融 センターを目指すロシアの野心は後押しされる可能性もある。メドベ ージェフ大統領は5月25日に米国のベンチャー・ファンド関係者との 会合で、他国で「厳しい」規制が導入されることでロシアは恩恵を受 ける可能性があると述べた。

英金融街シティーの委託でまとめられた2009年12月の世界金融 センター指数ではモスクワは75都市中68位だった。トップにはロン ドンとニューヨークが並んだ。

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