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4-6月の米債券格付け:引き上げ数が引き下げ数上回る-07年以来

米債券市場では2010年4-6 月(第2四半期)の信用格付けの引き上げ件数が引き下げ件数を上 回る見込みだ。企業収益の高まりを背景に、07年7-12月(下期) の信用収縮以前の状況に戻りつつあるようだ。

ブルームバーグの集計データによると、米格付け会社スタンダ ード・アンド・プアーズ(S&P)は半導体メーカーのナショナ ル・セミコンダクターや百貨店チェーンのメーシーズなど米国で238 の発行体の格付けを引き上げた一方、210の発行体を格下げした。米 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスの格上げは200 件に対し、格下げは129件。格上げが格下げを上回るのは07年第2 四半期以来。

米企業収益は今年1-3月(第1四半期)に1984年以来の高 い伸びを記録した。JPモルガン・チェースによると、投資適格級 の企業の手元現金は前年同期比で15%増加する一方、債務は2%減 少しており、企業の財務内容は景気減速を乗り越えられる健全な状 態にあることが示唆されている。

ニューバーガー・バーマンで高利回り債運用に携わるアン・ベ ンジャミン氏は「格上げはさらに続くと予想される」と述べ、「格 付けが不適切だとみられる優良企業は多い」と指摘した。

米国で信用格付けが改善している流れは、政府が財政赤字削減 で苦戦している欧州には波及していない。ブルームバーグのデータ によると、S&Pは今四半期に欧州の84の発行体を格上げした一方 で、163の発行体を格下げした。ムーディーズの格上げは35件に対 し格下げは119件。

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