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日本株は続落、円高加速で午後崩れる-輸出、資源に売り

日本株相場は続落。米景気回復の 鈍化懸念から為替相場で円高が加速、収益悪化が警戒された電機や自 動車など輸出関連株中心に午後の取引で下落基調を強めた。海外原油 市況安を嫌気し、鉱業や大手商社といった資源関連株も安い。

日経平均株価の終値は前日比123円27銭(1.3%)安の9570円 67銭。TOPIXは同8.61ポイント(1%)安の852.19と6日連 続安となり、終値で6月9日以来、約3週間ぶりの安値。

楽天投信投資顧問の大島和隆CEO(最高経営責任者)は、「今 週は米雇用統計をはじめ山のように経済統計の発表を控え、あえてリ スクを取る必要はない」と指摘。7月の米企業の決算発表が始まるま でポジティブなニュースはなく、「日本では株主総会がピークを過ぎ、 エクイティファイナンスなどから需給も悪くなりやすい」と述べた。

午前の取引を上昇で終えていた日本株相場は、午後の取引で下落 に転じ、終了にかけて徐々に下げ幅を拡大した。昼休み時間帯から外 国為替市場で円高が進行、対ドルでは一時88円61銭と5月6日以来、 約1カ月半ぶりの円高値を付けた。米国では経済対策効果が一巡、23 日発表の5月の新築戸建て住宅販売が過去最低に落ち込むなど、住宅 統計にその反動が見られ始めている。

米景気回復のピッチが鈍るとの懸念から、米金利は低下基調だ。 ブルームバーグ・データによると、10年債利回りは28日の取引で

3.02%と、09年4月28日以来の水準に低下した。楽天投信の大島氏 は、「7月の選挙まで消費税の議論が高まる公算が大きく、日本のソ ブリンリスクは後退している。日米金利差の観点からも円は買われや すくなっている」と言う。

この日は、ユーロ・円相場も一時1ユーロ=108円62銭と今月 8日以来の円高値を付けた。円高による収益悪化が懸念され、TOP IX下落寄与度上位には電気機器や輸送用機器指数が並んだ。

米統計続き様子見姿勢

東証1部の売買代金は1兆1139億円と、前日までの過去1年間 の平均1兆4045億円を下回った。米国で重要な経済指標の発表が相 次ぐため、景況感を見極めようと様子見姿勢が強かった。米国では 29日に4月のケース・シラー住宅価格指数、7月1日にISM製造 業景況感指数、2日に6月の雇用統計が発表予定。ブルームバーグの エコノミスト調査によると、6月の米雇用統計は、非農業部門雇用者 数が予想平均値で11万5000人減と6カ月ぶりの減少が見込まれる。

鉱業株の下げも目立った。28日のニューヨーク原油先物相場は、 メキシコ湾での原油生産は熱帯性暴風雨「アレックス」の影響を受け ないとの見方が広がり、一時前営業日比1.5%安となった。東証33 業種の下落率1位は鉱業で、国際石油開発帝石は年初来安値を更新。

WNIウェは急騰、新興3市場下げ

個別では、販売低迷の継続で2010年8月期は一転して最終赤字 予想に変更したライトオンが急落。東証1部下落率上位では東京個別 指導学院、日本コークス、クレディセゾンなどが安い。

一方、海運向けが好調で、2011年5月期の連結最終利益は4期 連続の過去最高益を見込むウェザーニューズ、半導体部品が堅調で 10年5月期の連結純利益は従来予想を上回るもようの佐鳥電機が大 幅高となった。

新興3市場も軒並み安い。ジャスダック指数は前日比0.9%安の

51.00、東証マザーズ指数は同0.5%安の383.39、大証ヘラクレス指 数は同1.5%安の587.90。楽天や日本マクドナルドホールディングス、 セブン銀行、ウエストホールディングスが安く、フルスピードを連結 子会社化するフリービットは、財務負担などを見込み大幅安となった。 半面、キヤノンが株式交換で完全子会社化するトッキ、経費削減効果 で、10年5月期の最終利益は従来予想を19%上振れたもようで、復 配意向を示したドーンがストップ高。

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